一日の終わりにバスタブにお湯を張り、お気に入りのバスボムを溶かす瞬間は、まさに至福のひとときです。
ラッシュの店舗に並ぶカラフルで香り豊かなバスボムたちは、見ているだけで心を弾ませてくれます。しかし、その幻想的なバスタイムの後に待っている「現実」に、ふとため息をついたことはないでしょうか。
浴槽の底に沈んだジャリジャリとしたラメ、タイルの目地に入り込んだ鮮やかな色素。自分へのご褒美として使うならまだしも、大切な友人へのギフトとして選ぶ際、「相手のお家の排水溝を詰まらせてしまったらどうしよう」「掃除の手間を押し付けることにならないだろうか」と不安になることも少なくありません。
実は、ラッシュの製品ラインナップの中には、あの魅力的な香りと保湿効果をそのままに、驚くほど掃除が簡単な「隠れた名品」が存在します。また、少しの知識と工夫さえあれば、これまで敬遠していたラメ入りや花びら入りのバスボムも、恐れることなく楽しめるようになります。
この記事では、家事の負担を最小限に抑えたいと願う私が実践している、掃除が楽なバスボムの選び方や、万が一の時のためのリカバリー方法について、詳しく解説していきます。
- 掃除の手間をかけずに楽しめるバスボムの具体的な選び方
- ギフトとして贈っても相手に負担をかけない、配慮の行き届いたバスボム
- 排水溝のつまりリスクを回避し、浴槽への色移りを防ぐための事前準備
- 頑固なラメ汚れや色素沈着をストレスなく落とすための掃除テクニック
掃除しやすいラッシュのバスボム|選び方と特徴
ラッシュのバスボムといえば、宇宙のようなキラキラしたお湯や、花びらが舞うロマンチックな演出が代名詞です。しかし、その視覚的な美しさは、時として「掃除のしやすさ」とトレードオフの関係にあります。
「疲れているから癒やされたいのに、お風呂上がりの掃除で余計に疲れてしまった」という本末転倒な事態を避けるためには、製品ごとの特性を理解し、「メンテナンス性」という視点で選ぶことが重要です。
ここでは、私が実際に数々のバスボムを試し、掃除の苦労を重ねた末にたどり着いた、本当に扱いやすいバスボムの特徴と選び方をご紹介します。
ギフトに最適!ラメなしや花びらなしのバスボム

友人や同僚へのプレゼントとしてラッシュのバスボムを選ぶ際、最も重要視すべきなのは「相手の生活環境を邪魔しないこと」です。相手が築年数の古いアパートに住んでいるのか、最新のシステムバスを使っているのか、詳細な住宅事情までは分からないことがほとんどだからです。
このような不確定要素がある場合、「ラメなし」かつ「固形物(トッピング)なし」の製品を選ぶのが、最もリスクの少ない賢明な選択です。
具体的には、ドライフラワーや大量のグリッター(ラメ)が含まれていないシンプルな形状のものを探しましょう。これらの固形物は、排水溝のヘアキャッチャーを目詰まりさせる最大の要因です。
また、視覚的なインパクトは少し控えめになるかもしれませんが、色が淡い製品を選ぶことも優しさの一つです。濃い青や赤の色素は、浴槽の微細な傷や水垢に染み込みやすく、賃貸物件の原状回復を気にする方にとっては心理的な負担になりかねません。
「掃除が楽なバスボムを選んでみたよ」という一言を添えて渡せば、あなたの細やかな気遣いは間違いなく相手に伝わり、心からリラックスできるバスタイムをプレゼントできるはずです。
- 成分表に「合成フルオロフロゴパイト(ラメ)」や「ホウケイ酸(ラメ)」の記載がないか確認する
- 「アラメ(海藻)」や「ドライフラワー」などの固形物が含まれていないか目視で確認する
- 手で持った時に色素が指に強く残らないような、淡い色合いの製品を優先する
究極に片付けがラクな「バターボール」

もしあなたが、「今日は絶対に掃除をしたくない」「お風呂から上がったらすぐにベッドに飛び込みたい」と願うなら、迷わず『バターボール』を手に取ってください。数あるラッシュ製品の中で、私が「メンテナンスフリーの王様」と信頼を寄せているのがこのバスボムです。
『バターボール』の最大の特徴は、その名の通り「カカオバター」を主成分としている点です。お湯に溶かすと、クリアな透明湯ではなく、クリーミーでまろやかな乳白色のお湯に変化します。
ここには、浴槽を染めるような強力な合成着色料はほとんど含まれていません。また、掃除の最大の敵であるラメや花びらといった固形物も一切入っていないため、ゴミを回収する必要が全くないのです。
唯一の注意点は、豊富に含まれるカカオバターの油分です。入浴中は肌をしっとりと保湿してくれますが、お湯を抜いた後、浴槽の表面温度が下がると油分が冷えて固まり、うっすらとした油膜を作ることがあります。
しかし、これは「汚れ」というよりは「油」ですので、お湯を抜いた直後、浴槽がまだ温かいうちに熱めのシャワーで全体をサッと流すだけで解決します。ゴシゴシとスポンジで擦る必要すらほとんどなく、シャワーの水圧だけでリセットできる手軽さは、多忙な現代人にとって最強の味方と言えるでしょう。
「イクルベビーボット」は子供も安心で汚れにくい
小さなお子さんがいるご家庭や、敏感肌の方におすすめしたいのが、愛らしいロボットの形をした『イクルベビーボット』です。この製品は、もともと子供のデリケートな肌を想定して開発されており、刺激の強い化学物質や過度な装飾が徹底的に排除されています。
お湯に入れると、シュワシュワと穏やかに溶け出し、淡いパステルブルーの優しい色合いが広がります。この「色の薄さ」こそが、掃除のしやすさにおける最大のメリットです。色素の配合量が極めて微量であるため、万が一、子供がお風呂のお湯を壁にかけたり、タオルにお湯がついてしまったりしても、頑固なシミになる心配がほとんどありません。
ラベンダーとカモミールの穏やかな香りは、興奮した子供を落ち着かせ、安眠へと誘う効果も期待できます。
ラッシュの製品は頻繁にリニューアルが行われますが、この「ロボット型」のシリーズは一貫して低刺激・低汚染というコンセプトを守り続けています。時には『スリーピーボット』のように名前や色が少し変わることもありますが、基本的には「子供向け=親の掃除負担も少ない」という図式が成り立ちます。
派手なバスアートよりも、家族全員が安心して入れることを優先したい場合、これ以上の選択肢はないと私は確信しています。
「アボバス」など香りと手軽さを両立する人気商品
「掃除が楽なのは嬉しいけれど、やっぱりラッシュらしい鮮やかな色や、部屋中に広がるような強い香りも楽しみたい」。そんな欲張りな願いを叶えてくれるバランスの良い製品が、『アボバス』です。レモングラスとベルガモットの突き抜けるようなシトラスの香りは、疲れた心と体を一瞬でリフレッシュさせてくれます。
お湯色は鮮やかなエメラルドグリーンになりますが、この製品に使われている色素は水溶性が高く、浴槽に色が残りにくい傾向があります。また、成分表を見ると「合成フルオロフロゴパイト」というラメ成分が含まれていますが、その粒子は非常に細かく、量も『インターギャラクティック』などの派手な製品に比べれば控えめです。そのため、入浴後の浴槽がザラザラになったり、肌にラメが残り続けたりといったトラブルは比較的少なめです。
アボカドとオリーブオイルが配合されており保湿力も十分ですが、バターボールほど油分が重くないため、排水後のヌメリもさほど気になりません。「完全に何もない」シンプルさでは物足りないけれど、大掛かりな掃除をする元気はない。そんな平日の夜や、翌日に仕事を控えた日曜日の夜などに、ちょうどいい華やかさと手軽さを提供してくれる、非常に使い勝手の良い一本です。
「ディープスリープ」は布入りで散らかる心配がない

「映画のワンシーンのように、花びらが浮かぶお風呂に入りたい」。そう憧れつつも、その後の排水溝掃除を想像して諦めている方は多いのではないでしょうか。そんなボタニカルバスのジレンマを、驚くべきアイデアで解決したのが『ディープスリープ』です。
このバスボムの革命的な点は、ラベンダーやカモミールの本物の花びらが、「モスリン」と呼ばれる生分解性の薄い布に包まれた状態でボール状になっていることです。使い方は非常にシンプルで、布に包まれた状態のまま浴槽に入れるだけです。お湯の中でバスボムが溶けると、布の網目を通して香り成分やエキスだけがお湯に溶け出しますが、掃除の天敵である花びらは布の中にしっかりと留まります。
入浴後は、その布の包みを取り出してゴミ箱に捨てるだけ。排水溝のヘアキャッチャーに絡まった花びらを指でつまみ出す、あの不快な作業は一切必要ありません。
注意点として、決して「包装」だと思って布を破いたり剥がしたりして投入しないようにしてください。もし中身を出してしまうと、浴槽が花びらだらけになり、掃除の手間が最大化してしまいます。正しく使えば、これほど優雅で、かつ後片付けがスマートな製品はありません。
メンテナンスが楽なおすすめバスボムランキング
これまでの分析と私自身の使用経験に基づき、「掃除のしやすさ」を最優先基準とした独自のランキングを作成しました。ラッシュ初心者の方や、絶対に失敗したくないギフト選びの参考にしてください。
| 順位 | 商品名 | 掃除難易度 | 特徴とおすすめ理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | バターボール | ★☆☆☆☆ | 完全メンテナンスフリー。着色もラメもなく、油分をシャワーで流すだけで掃除完了。疲労困憊時の最適解。 |
| 2位 | イクルベビーボット | ★☆☆☆☆ | 圧倒的安心感。色が非常に薄く、子供が遊んでも汚れが広がらない。肌への優しさもトップクラス。 |
| 3位 | ディープスリープ | ★★☆☆☆ | 構造的勝利。布に包んで使うことで、花びら入りなのに散らからない。ゴミ捨てが一瞬で終わる。 |
| 4位 | アボバス | ★★☆☆☆ | バランス型。鮮やかな色と微細なラメがあるが、水溶性が高く汚れ落ちはスムーズ。香りを楽しみたい時に。 |
※製品の仕様や成分は予告なく変更されることがあります。
特に季節限定商品などは、購入前に必ず店頭のPOPや公式サイトで「ラメの有無」や「トッピングの種類」を確認することをおすすめします。
ラッシュのバスボムの掃除をラクにする工夫
時には「どうしてもあの宇宙のようなお風呂に入りたい」という衝動に駆られることもあるでしょう。また、頂き物がたまたま「掃除難易度の高い」バスボムだったというケースも避けられません。
しかし、恐れることはありません。プロのような専門知識がなくても、事前のちょっとした準備と、理にかなった事後処理を知っていれば、掃除のストレスを劇的に減らすことができます。
ここでは、私が実践している「汚さないための防御策」と「汚れてしまった時のリカバリー術」を伝授します。
排水溝のつまりを避けるストッキング活用術

『ビッグブルー』のような海藻入りや、ドライフラワーがふんだんに使われたバスボムを使用する際、そのままドボンと浴槽に入れるのは、後の排水管トラブルを招くリスクがあります。そこで私が強くおすすめしたいのが、キッチン用の排水口ネット(ストッキングタイプ)や、不要になったストッキングを活用する方法です。
手順は簡単です。バスボムをネットの中に入れ、口をしっかりと縛ってから浴槽に投入します。こうすることで、バスボムが溶けていく過程で、香りや色、保湿成分は網目を通過してお湯全体に行き渡りますが、掃除の元凶となる海藻や花びらなどの固形物は全てネットの中に封じ込められます。
見た目は少々無骨になり、「映え」の要素は減ってしまうかもしれません。しかし、入浴後にドロドロになった海藻を一つ一つ拾い集めたり、排水溝の奥に詰まった花びらに怯えたりするストレスから解放されるメリットは計り知れません。入浴後はネットごと回収してゴミ箱に捨てるだけ。この「先回り」のひと手間が、快適なバスライフを守る最大の秘訣です。
残り湯を洗濯に使いたい場合の注意点とリスク

日本の家庭では、お風呂の残り湯を洗濯に再利用して節水するのが一般的ですが、ラッシュのバスボムを使用したお湯に関しては、原則として洗濯への使用は控えるべきです。
その理由は主に2つあります。1つ目は「色移りと着色汚れ」のリスクです。バスボムに含まれる合成着色料や天然色素は、衣類の繊維、特に綿や麻などの天然素材に吸着しやすい性質を持っています。白いタオルやTシャツがほんのりピンクや青に染まってしまったという失敗談は後を絶ちません。
2つ目は「ラメの残留」です。一度衣類に付着した微細なラメは、通常の洗濯工程では完全に落ちきらず、乾いた後にキラキラと光り続けたり、他の衣類に移ったりします。ビジネス用のシャツや学校の制服がラメだらけになる事態は避けたいものです。
ラッシュ公式でも残り湯洗濯は推奨されていないケースが多いため、バスボムを使った日は「洗濯休暇」と割り切るか、更湯(さらゆ)を使うのが賢明です。
頑固なラメ汚れはメラミンスポンジで落とす

楽しい入浴の後、お湯を抜いて現れた浴槽を見て愕然とすることがあります。壁面にびっしりと張り付いたラメや、水面があった位置にくっきりと残る色のリング汚れ(バスタブリング)。これらは、バスボムの油分と色素、そして水道水中のカルシウム分が結合した頑固な汚れです。通常のスポンジと中性洗剤でこすっても、汚れが伸びるだけでなかなかスッキリ落ちないことがあります。
そんな時の救世主がメラミンスポンジ(激落ちくん等)です。メラミンスポンジは、微細な樹脂の骨格で汚れを物理的に削ぎ落とす研磨作用を持っています。水を含ませて、着色した部分やラメが残っている部分を軽くこするだけで、驚くほど簡単に汚れが落ちていきます。
ただし、注意点もあります。メラミンスポンジは研磨剤の一種ですので、光沢のあるプラスチック製浴槽や、特殊なコーティングが施された浴槽を強くこすりすぎると、微細な傷をつけてツヤを失わせてしまう可能性があります。まずは目立たない場所で試し、優しく撫でるように使うことを心がけてください。
掃除が大変な「インターギャラクティック」の対策
ラッシュのアイコン的存在である『インターギャラクティック』。
ペパーミントの爽快な香りと、宇宙空間を旅するようなネオンカラーの色彩美は唯一無二ですが、その代償として「掃除難易度」も最高レベルです。これを攻略するためには、入浴前からの周到な準備が必要です。
まず重要なのは、「入浴前の掃除」です。実は、色素やラメはツルツルした表面には付着しにくく、湯垢や石鹸カスなどの「汚れ」や「ぬめり」に吸着する性質があります。つまり、お湯を張る前に浴槽を徹底的に洗い、表面をピカピカにしておくことが、最強の防御策になるのです。
そして入浴後は時間との勝負です。お湯を抜くと同時に、シャワーの温度を一番高く設定し、浴槽全体を勢いよく洗い流してください。浴槽が冷えて乾燥してしまうと、ラメや色素が固着して取れにくくなります。「お湯が抜けきる前に流し始める」くらいのスピード感が、後片付けを楽にする鍵となります。この前後策さえ講じれば、あの美しい宇宙も恐れるに足りません。
ラメの環境への配慮について
以前はプラスチック製のラメが使用されていましたが、現在は環境への配慮から、自然由来の鉱物や海藻などをベースにした「プラスチックフリー」のラメに切り替わっています。これにより、排水後の環境負荷についての懸念は大幅に軽減されています。(出典:LUSH公式サイト『地球から生まれ、地球に還るグリッター』)
まとめ:掃除しやすいラッシュのバスボムで至福のバスタイムを!
ラッシュのバスボムは、私たちの日常に彩りと癒やしを与えてくれる素晴らしいアイテムです。しかし、その選び方や扱い方を間違えると、リラックスするはずの時間が、掃除という新たなストレスを生む原因になってしまいます。
平日の忙しい夜には『バターボール』や『イクルベビーボット』で手軽に癒やされ、週末や特別な日には対策を万全にした上で『インターギャラクティック』のような派手なバスボムで非日常を味わう。このように、自分のライフスタイルやその日の気力に合わせて製品を使い分けることが、ラッシュと長く付き合っていくための秘訣です。
「掃除が楽であること」は、決して手抜きではありません。それは、自分自身の時間を大切にし、心からの安らぎを得るための賢い知恵なのです。ぜひ今回ご紹介した選び方やテクニックを参考に、あなたにとって最高に快適で、ストレスフリーなバスタイムを実現してください。
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今回の記事では、ラッシュのバスボムを使った後の掃除について解説しましたが、もしあなたが積水ハウスで家づくりを検討中で、掃除のしやすい快適なお風呂を作りたい!と考えているなら、最適な相談窓口をご紹介します。
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