保育園で使うバスタオルの名前つけ｜あなたに合うのはペン？シール？スタンプ？

保育園の入園準備で頭を悩ませるのが、持ち物への名前つけではないでしょうか。

特に、お昼寝に使うバスタオルの名前つけは、表面がふわふわしているため「どうやって書けばいいの？」と困る方が多いようです。

そもそも、お昼寝バスタオルのおすすめのサイズはどれくらいか、洗い替えに2枚は必要なのかといった基本的な疑問もあります。また、コットカバーとして使う場合のゴムの付け方や、手間のかかる縫い付け以外の簡単な名前付けの方法はないか、知りたいことはたくさんありますよね。

この記事では、そんな保育園での名前つけに関するあらゆる疑問や悩みを解決するため、具体的な方法やきれいに仕上げるコツを分かりやすく解説します。

保育園で使うバスタオルの名前つけ基本情報

保育園のお昼寝バスタオルの名前はどこに書く？

保育園で使うお昼寝バスタオルに名前を付ける場所は、主に「洗濯表示タグ」「ヘム（タオルの端の固い部分）」「パイル地（タオルの表面）」の3つが考えられます。どこに付けるべきか迷いますが、まずは保育園からの指定がないかを確認することが最も大切です。指定がない場合は、それぞれの場所の特徴を理解して最適な場所を選びましょう。

洗濯表示タグは、油性ペンで書きやすく、ノンアイロンシールを貼るのにも適しています。ただ、タオルの内側にあるため、お子さん自身が見つけにくい可能性も考慮する必要があります。

ヘム部分は、パイル地に比べて毛足が短く平らなため、ペンやスタンプでも比較的きれいに名前を付けられます。タオルの端なので、たたんだ状態でも名前が見やすいという利点があります。

パイル地は、園から「大きく名前を書いてください」といった指定がある場合に選ぶことになります。表面がデコボコしているためペンやスタンプはにじみやすく、アイロンで接着するお名前シールや、名前を書いた布を縫い付ける方法が向いています。

おすすめのお昼寝バスタオルのサイズと素材

保育園のお昼寝用としてバスタオルを選ぶ際には、サイズと素材が重要なポイントになります。

まずサイズですが、子どもが寝返りをうっても体がはみ出ない、85cm×115cm程度の少し大判な「お昼寝ケット」として販売されているものが最適です。一般的なバスタオル（約60cm×120cm）でも代用できますが、幅が少し狭いかもしれません。逆に大きすぎると、園の指定ロッカーに入らなかったり、洗濯が大変になったりすることもあるため、適切なサイズ選びが求められます。

次に素材ですが、子どものデリケートな肌に直接触れるため、肌触りが良く吸水性に優れた綿100%が基本となります。 綿素材の中でも、いくつかの種類があります。

• パイル地: 一般的なタオルの生地で、ループ状の糸が水分をしっかり吸収します。ふんわりとしたボリューム感が特徴です。
• ガーゼ: 薄手で軽く、通気性が良いため乾きやすいのが最大のメリットです。特に夏場や、洗濯物が乾きにくい時期に重宝します。
• 無撚糸（むねんし）タオル: 撚りのない糸で作られており、非常に柔らかくふわふわした肌触りです。吸水性も高いですが、一方で毛羽落ちしやすいという側面もあります。

お子さんの好きなキャラクターがデザインされたものを選ぶと、お昼寝の時間を楽しみにするきっかけになるかもしれません。

洗い替えにバスタオルは2枚以上あると安心

保育園で使うバスタオルは、持ち帰りの頻度を確認して準備しましょう。毎日持ち帰る場合は、洗い替え用として最低でも2枚、できれば3枚用意しておくことをおすすめします。週に１度、週末に持ち帰る場合は１枚あれば十分ですが、予備として２枚用意しておくと安心です。

なぜなら、雨の日や湿度の高い日が続いて洗濯物が乾かないという事態も起こりうるからです。また、お子さんが汗をたくさんかいたり、何かをこぼして汚してしまったりして、急遽もう一枚必要になる場面も考えられます。

特に、まだ小さいお子さんの場合は予期せぬ汚れも多いため、多めに準備しておくと安心感が違います。予備を１枚準備しておきましょう。

コットカバーにする場合のゴムの付け方

保育園によっては、お昼寝に「コット」と呼ばれる簡易ベッドを使用するところがあります。その際に必要となるのが、コットに被せる「コットカバー」です。市販品もありますが、お気に入りのバスタオルを使って簡単に手作りすることもできます。

一番シンプルな方法は、バスタオルの四隅にゴムを縫い付けるやり方です。

簡単なコットカバーの作り方

1. 準備: 大判のバスタオル（70×140cm程度）、3cm幅くらいの平ゴム（1m程度）、裁縫道具を用意します。
2. 裁断: 平ゴムを4等分（各25cm）にカットします。
3. 縫い付け: バスタオルの四隅をそれぞれ三角に約15cm折り、角から5cmほど内側の位置にカットした平ゴムを挟み込み、ミシンか手縫いでしっかりと縫い付けます。このとき、ゴムの端がほつれないように数回往復して縫うのがポイントです。

ミシンがない場合や裁縫が苦手な方は、強力な布用接着剤を使う方法もあります。ただし、洗濯を繰り返すことを考えると、やはり縫い付ける方が耐久性の面では安心です。この方法なら、コストを抑えつつ、お子さんの好きな柄のバスタオルでコットカバーを準備できます。

購入時にチェックしたい便利な名入れサービス

忙しい中でたくさんの持ち物に名前を付けるのは、想像以上に大変な作業です。もし、名前つけの手間を少しでも減らしたいと考えるなら、購入時に名前を入れてくれる「名入れ刺繍サービス」の利用が非常に便利です。

これは、タオルやハンカチなどを販売しているお店が、有料または無料で商品に直接名前を刺繍してくれるサービスです。ネットショップやベビー用品の専門店などで広く行われています。

このサービスの最大のメリットは、名前つけの手間が一切かからない点にあります。商品が手元に届いた時点で名前が入っているため、すぐに保育園で使えます。また、刺繍は見た目が美しく高級感があり、洗濯を繰り返しても消えたり剥がれたりする心配がほとんどないため、耐久性も抜群です。

費用はかかりますが、名前つけに費やす時間や労力、シールの買い替えコストなどを総合的に考えると、十分に価値のある選択肢と言えます。特に、ループ付きタオルやミニハンカチなど、他の入園グッズとまとめて名入れを依頼できる場合もあり、準備を効率的に進めたい方にはおすすめです。

バスタオルへ保育園の名前をつける方法を比較

名前をつける方法は一つではありません。ここでは、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較し、ご家庭の状況に合った選び方ができるように解説します。

手軽な名前つけなら油性ペン

油性ペンで直接名前を書く方法は、最も手軽でコストを抑えられるやり方です。ペンさえあればすぐに作業に取りかかれるため、時間がない時には非常に助かります。

ただ、この方法にはいくつかのデメリットも存在します。一番の問題は、タオルのような毛足の長いパイル地に書こうとすると、ペンの先が繊維に引っかかってしまい、文字がにじんだりガタガタになったりしやすい点です。せっかくのかわいいタオルも、名前で汚れた印象になってしまう可能性があります。

一方で、表面が比較的滑らかなガーゼタオルや、タオルの端にあるヘム部分であれば、パイル地よりは格段に書きやすいです。とはいえ、力を入れすぎるとインクがにじんでしまう恐れがあるため注意が必要です。見た目にあまりこだわらず、とにかく早く安く済ませたいという場合には選択肢の一つになります。

アイロン接着シールのメリットと注意点

アイロンを使って熱で圧着するタイプのお名前シールは、見た目の良さとコストパフォーマンスに優れています。

最大のメリットは、多様なデザインです。かわいいイラストやキャラクターが描かれたシールがたくさんあり、まだ文字が読めない小さなお子さんでも「自分のマーク」としてタオルを認識しやすくなります。仕上がりもきれいで、手書きのようなにじみや歪みの心配がありません。

その一方で、アイロンを準備する手間がかかるという点はデメリットと言えます。また、洗濯を何度も繰り返すうちに、シールの角から少しずつ剥がれてくることがあります。特に、タオルのように毎日洗濯するものは、剥がれるたびに貼り直す必要が出てくるかもしれません。

使用する際の注意点として、ナイロン製の洗濯表示タグなど、熱に弱い素材には使えません。また、接着力を高めるためには、説明書に記載された適切な温度と時間でしっかりと圧着することが大切です。

タグに貼れるノンアイロンシールも便利

アイロン不要で、指で強く押さえるだけで貼り付けられるノンアイロンシールは、手軽さを追求する方にとって非常に魅力的なアイテムです。

このシールの最大の利点は、何と言ってもその手軽さです。アイロンを出す必要がなく、普通のシールと同じ感覚でペタッと貼るだけで名前つけが完了します。時間がない時でも、思い立ったらすぐに作業できるのが嬉しいポイントです。

ただし、この手軽さと引き換えに、耐久性はアイロンで熱圧着するタイプに劣る傾向があります。特に、毎日洗濯するバスタオルのようなアイテムでは、洗濯を繰り返すうちにはがれてしまう可能性が高くなります。

また、このタイプのシールは、洗濯表示タグのような、表面がつるつるした素材に貼ることを前提としています。タオルのパイル地に直接貼ることはできないため、必ずタグ付きのタオルに使用する必要があります。頻繁に買い替える消耗品や、一時的に名前を付けたい場合に活用するのがよいでしょう。

耐久性で選ぶなら縫い付けが一番

名前つけの方法の中で、最も耐久性が高いのは手縫いで刺繍したり、名前を書いた布を縫い付けたりする方法です。

インクやシールのように、洗濯によって薄くなったり剥がれたりする心配がほとんどないのが最大のメリットです。一度しっかりと縫い付けてしまえば、お子さんが卒園するまで持つことも珍しくありません。仕上がりにも手作りの温かみが感じられます。

しかし、この方法は非常に手間と時間がかかります。普段から裁縫に慣れていない方にとっては、かなりハードルの高い作業に感じられるかもしれません。針と糸で一文字ずつ刺繍していくのは根気のいる作業ですし、ミシンがない場合はさらに大変です。

もし縫い付けを選ぶなら、タオルに直接刺繍するのではなく、名前を書いたり印刷したりしたゼッケンや綿テープを縫い付ける方が、いくらか手間を省けます。手間を惜しまず、丈夫で長持ちする方法を選びたいという方に向いています。

にじみや剥がれを防ぐためのポイント

せっかく付けた名前がにじんだり剥がれたりすると、がっかりしてしまいますよね。ちょっとしたコツを押さえることで、仕上がりをきれいにし、長持ちさせることができます。

ペン書きのにじみ対策

油性ペンで書く際ににじみを防ぐには、まず「布用」と書かれたペンを選ぶのが基本です。さらに、書く前に一手間加えるのが効果的です。例えば、布用の「にじみガードスプレー」を名前を書きたい部分にあらかじめ吹き付けておくと、インクの広がりを格段に抑えられます。

シールの剥がれ対策

アイロンシールを剥がれにくくするには、いくつかのポイントがあります。まず、新品のタオルに貼る場合は、一度洗濯して生地の表面についている糊（のり）を落としておくと接着力が高まります。そして、貼る際には説明書通りの温度と時間で、体重をかけるようにしっかりと圧着することが大切です。シールの四隅をあらかじめハサミで丸くカットしておくと、角から剥がれてくるのを防ぐ効果もあります。

インクやタオルの色選び

意外と見落としがちなのが、タオルとインクの色の組み合わせです。紺や茶色といった濃い色のタオルに黒いインクで名前を書いても、ほとんど見えません。このような場合は、白やパステルカラーといった明るい色のインクが出る布用マーカーを使用すると、名前がはっきりと見やすくなります。

保育園で使うバスタオルの名前つけ方法まとめ

方法	コスト	手間	耐久性	見た目	おすすめの素材
油性ペン	低	少	中	△	ガーゼ、ヘム部分
アイロンシール	中	中	中	◎	ガーゼ、パイル地
ノンアイロンシール	中	少	低	◎	洗濯表示タグ
お名前スタンプ	中	少	低	○	ガーゼ、ヘム部分
名前の縫い付け	低	多	高	○	全ての素材
名入れタオル購入	高	無	高	◎	全ての素材

この記事では、保育園で使うバスタオルへの名前つけに関する様々な情報をご紹介しました。最後に、重要なポイントをまとめます。