【簡単】ドライヤーのほこりの取り方|発火前に掃除しよう

【簡単】ドライヤーのほこりの取り方|発火前に掃除しよう 家事の時短
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毎日使うドライヤーの後ろや吹き出し口に、いつの間にか溜まっているほこり。見て見ぬふりをしていると、風が弱くなったり、焦げ臭いにおいがしたりと、思わぬトラブルの原因になります。

爪楊枝で掃除を試みたけれど、細かい部分のほこりがうまく取れないと感じている方も多いのではないでしょうか。パナソニックのナノイーなどの人気製品にも、定期的なお手入れは欠かせません。しかし、自分で無理に分解するのは故障や事故につながるため大変危険です。

この記事では、誰でも安全にできるドライヤーのほこり掃除の基本から、頑固な汚れへの対処法、そして日々の簡単なお手入れで実践できるほこり防止のコツまで、分かりやすく解説します。

  • 安全で簡単なドライヤーの掃除手順
  • 道具別のほこりの取り方と注意点
  • やってはいけないNGなお手入れ方法
  • ほこりを溜めにくくする日々の保管のコツ

ドライヤーのほこり取り方|簡単な基本掃除術

  • ほこりを放置するのは危険!発火のリスクも
  • 掃除前に確認すべき安全のポイント
  • ドライヤーの後ろ(吸込口)の掃除手順
  • 意外と汚れている吹き出し口の掃除
  • 歯ブラシでも取れない頑固なほこり対策
  • 爪楊枝を使った細かいほこりの除去法

ほこりを放置するのは危険!発火のリスクも

ほこりを放置するのは危険!発火のリスクも

ドライヤーの吸込口や吹出口に溜まったほこりをそのままにしておくことは、性能低下だけでなく、火災につながる重大なリスクをはらんでいます。

まず、ほこりがフィルターの網目を塞ぐことで空気の通り道が狭くなり、ドライヤー本来の風量が著しく低下します。これにより、髪を乾かすのに余計な時間がかかり、電気代の無駄にもつながります。

さらに深刻なのは、内部に溜まったほこりがヒーターの熱で焦げ付き、異臭や火花を発生させるケースです。これはほこりが燃え始めているサインであり、非常に危険な状態です。実際に、製品事故の調査を行うNITE(製品評価技術基盤機構)も、ほこりの蓄積が原因でドライヤーから発火した事故事例を報告しています。

サーモスイッチの作動は限界のサイン

多くのドライヤーには、内部が高温になりすぎると自動で送風を停止したり、冷風に切り替えたりする「サーモスイッチ」という安全装置が搭載されています。使用中に温風が急に冷たくなるといった症状が出た場合、それはほこり詰まりによって内部が異常な温度になっている証拠です。故障と勘違いする前に、まずはお手入れが必要なサインと捉えましょう。

このように、ドライヤーのほこりは単なる汚れではなく、安全を脅かす原因となります。安心して使い続けるためにも、定期的な掃除が不可欠です。

掃除前に確認すべき安全のポイント

掃除前に確認すべき安全のポイント

ドライヤーの掃除を始める前には、感電や火傷といった事故を防ぐための準備が何よりも大切です。安全に作業を行うために、以下の2つのポイントを必ず守ってください。

  1. 電源プラグをコンセントから抜く
    作業中に誤って電源が入ることを防ぐため、必ず電源プラグを抜いてください。これは最も基本的な安全対策です。
  2. 本体が完全に冷めてから始める
    ドライヤー使用直後は、吹出口や内部のヒーターが非常に熱くなっています。火傷の危険があるため、本体が十分に冷めたことを確認してから掃除を開始しましょう。

安全を確保したら、次に掃除に必要な道具を準備します。特別なものは必要なく、ご家庭にあるもので十分対応できます。

ドライヤー掃除に必要な道具リスト
道具 主な用途
古い歯ブラシ 吸込口の網目に詰まったほこりをかき出すのに最適です。
綿棒 吹出口や細かい部分の汚れを取るのに役立ちます。
掃除機 かき出したほこりや内部の細かいほこりを吸い取ります。
ティッシュ・乾いた布 本体の拭き掃除や、表面のほこりを取り除くのに使用します。

床の汚れ防止に新聞紙も

掃除中にほこりや髪の毛が床に散らばることがあります。あらかじめ床に新聞紙などを敷いておくと、後片付けがとても楽になります。

ドライヤーの後ろ(吸込口)の掃除手順

ドライヤーの後ろ(吸込口)の掃除手順

ドライヤーの掃除で最も重要なのが、本体の後ろ側にある「吸込口」です。この部分は空気を吸い込む際に空気中のほこりや髪の毛を最もキャッチしやすいため、汚れが集中しています。

吸込口の掃除は、主に2つのステップで行います。

ステップ1:歯ブラシでほこりをかき出す

まず、使い古した歯ブラシを使って、吸込口のフィルターや網目に付着したほこりを優しくかき出していきます。このとき、ほこりを内部に押し込んでしまわないよう、外側に向かってかき出すのがコツです。円を描くようにくるくるとブラシを動かすと、ほこりがまとまって取れやすくなります。

ステップ2:掃除機で細かいほこりを吸い取る

表面の大きなほこりを歯ブラシで取り除いたら、仕上げに掃除機を使います。掃除機のノズル(隙間用などの細いものがおすすめ)を吸込口に近づけ、残った細かいほこりや、かき出す際に内部に入り込んでしまった可能性のあるほこりを吸い取ります。

掃除機の吸引力が強すぎるとフィルターを傷める可能性があります。ノズルを強く押し付けず、優しく吸い取るようにしましょう。

たったこれだけの作業で、吸込口は見違えるようにきれいになります。風の通りが良くなり、ドライヤーの性能維持にも直結します。

意外と汚れている吹き出し口の掃除

意外と汚れている吹き出し口の掃除

風が出てくる「吹出口」にも、意外と汚れが溜まります。こちらは空気中のほこりに加え、ヘアスプレーやワックス、ヘアオイルといったスタイリング剤が熱で付着し、ベタベタした汚れになっていることがあります。

吹出口の掃除で最も安全かつ推奨される方法は、掃除機でほこりを吸い取ることです。

なぜ掃除機が推奨されるのか?

歯ブラシや綿棒で吹出口のほこりをかき出すと、剥がれたほこりが製品内部のヒーター部分に落下してしまう恐れがあります。内部に入り込んだほこりは、異臭や発煙、故障の直接的な原因となるため、かき出すのではなく「吸い取る」ことが重要です。

ハンディタイプや先端が細くなったノズルを使うと、効率良く掃除できます。

もし汚れがこびりついている場合は、固く絞った綿棒で優しく拭き取る方法もありますが、内部に水分が入らないよう細心の注意が必要です。基本的には乾いた状態での掃除を心がけましょう。

歯ブラシでも取れない頑固なほこり対策

歯ブラシでも取れない頑固なほこり対策

長年掃除をしていなかったり、湿気でほこりが固まってしまったりすると、歯ブラシだけではなかなか取れない頑固な汚れになっていることがあります。そのような場合には、少し工夫した裏ワザを試してみましょう。

おすすめなのが、粘着テープを使った方法です。

粘着テープを使ったほこり除去法

用意するのは、粘着力が強すぎない養生テープやマスキングテープです。これを適度な長さに切り、吸込口のフィルターにペタペタと優しく貼り付けては剥がす、という作業を繰り返します。すると、歯ブラシの毛先が届かない網目の奥のほこりや、こびりついた汚れをテープの粘着力で吸着して取り除くことができます。

ガムテープの使用は避ける

布製や紙製のガムテープは粘着力が強すぎるため、フィルターを傷めたり、粘着剤が残ってしまったりする可能性があります。比較的粘着力の弱いテープを選ぶのがポイントです。

この方法は効果的ですが、あくまで自己責任の範囲で行ってください。力を入れすぎず、優しくペタペタと作業するのがコツです。

爪楊枝を使った細かいほこりの除去法

爪楊枝を使った細かいほこりの除去法

フィルターの網目にフェルト状に固まってしまったほこりなど、ピンポイントで対処したい汚れには爪楊枝が役立つことがあります。ただし、使い方には注意が必要です。

フィルターを傷つけないように、爪楊枝の尖っていない方(持ち手側)を使います。網目の上で優しくくるくると撫でるように動かすと、繊維状のほこりが絡まり、まとまって剥がれやすくなります。ほこりを「引っかけて取る」というよりは、「丸めて取る」というイメージです。

よしえ
よしえ

尖っている方を使うと、フィルターを突き破ってしまったり、網を広げてしまったりする危険性があります。必ず丸い方で、力を入れずに作業してくださいね。

前述の通り、この方法は製品を傷つけるリスクも伴います。あくまで最終手段の一つとして、慎重に試すようにしてください。

簡単なドライヤーのほこり取り方と注意点

  • 故障の原因に?ドライヤーの分解はNG
  • パナソニック製ドライヤーのお手入れ方法
  • 理想的な掃除の頻度はどのくらい?
  • ほこり防止で掃除を楽にする保管のコツ
  • ドライヤーのほこりの取り方を簡単におさらい

故障の原因に?ドライヤーの分解はNG

故障の原因に?ドライヤーの分解はNG

「内部のほこりを完全に取り除きたい」という思いから、本体のネジを外して分解しようと考える方がいるかもしれませんが、ユーザー自身によるドライヤーの分解は絶対にやってはいけません。

これには、主に3つの重大なリスクが伴います。

  1. 感電・火災のリスク
    ドライヤー内部にはヒーターやモーター、電子基板などが密集しています。専門知識なく分解・再組立を行うと、配線を傷つけたり接続を誤ったりして、ショートや発火、感電といった命に関わる事故を引き起こす可能性があります。
  2. 確実な故障
    ほとんどのドライヤーは精密に組み立てられており、一度分解すると元通りに戻せなくなることが大半です。また、内部の部品を破損させてしまい、確実に故障します。
  3. メーカー保証の対象外
    ユーザーによる分解が確認された場合、たとえ保証期間内であってもメーカーの保証や修理は一切受けられなくなります。

水洗いも絶対にNG!

分解と同様に、本体を丸ごと水洗いすることも厳禁です。ドライヤーは防水仕様ではないため、内部の電気部品が錆びたりショートしたりして、確実に故障します。濡れた状態で使用すれば感電の危険性も高まります。

お手入れは、必ず取扱説明書に記載されている範囲内に留めてください。どうしても内部の汚れが取れない場合は、メーカーの修理窓口に相談しましょう。

パナソニック製ドライヤーのお手入れ方法

パナソニック製ドライヤーのお手入れ方法

基本的な掃除方法はどのメーカーも共通ですが、一部の製品には独自の機能が搭載されており、特有のお手入れが必要な場合があります。ここでは人気の高いパナソニック製品を例に紹介します。

パナソニックの「ナノケア」シリーズなどに搭載されている「ナノイー」やミネラルマイナスイオンの吹出口は、月に1回程度のお手入れが推奨されています。

ナノイー吹出口のお手入れ手順

  1. 市販の新しい綿棒の先端を、水道水で少しだけ湿らせる。
  2. 吹出口の奥にある針状の電極部分に、湿らせた綿棒を軽く差し込む。
  3. 綿棒を2~3回、ゆっくりと回して汚れを取り除く。

このお手入れを怠るとイオンの発生量が低下する可能性があるため、忘れずに行いましょう。
(参照:Panasonic公式サイト「ヘアドライヤーのお手入れは」

ダイソンのドライヤーはフィルター部分が取り外して洗浄できる構造になっていたり、リファのドライヤーもフィルターキャップが簡単に外せるモデルが多かったりと、メーカーごとに工夫が凝らされています。

いずれの製品であっても、お手入れの前には必ず付属の取扱説明書を確認し、記載されている公式の手順に従うことが最も安全で確実です。

理想的な掃除の頻度はどのくらい?

理想的な掃除の頻度はどのくらい?

ドライヤーを常に良い状態で安全に使い続けるためには、こまめな掃除が大切です。多くのメーカーが推奨している掃除の頻度は、「月に1回以上」が目安です。

ほこりが目に見えて溜まってから掃除するのではなく、汚れが固着する前に定期的にお手入れをすることが、結果的に掃除の手間を減らし、製品の性能を維持するコツになります。

よしえ
よしえ

特に、ヘアスプレーを多用する方や、室内でペットを飼っているご家庭では、ほこりや毛が溜まりやすくなります。そのような環境では、2週間に1回程度チェックする習慣をつけると安心ですよ。

「毎月1日はドライヤー掃除の日」など、自分なりのルールを決めておくと忘れずに続けやすくなります。

ほこり防止で掃除を楽にする保管のコツ

ほこり防止で掃除を楽にする保管のコツ

掃除の頻度を減らし、日々の手間を楽にするためには、そもそもほこりを溜めにくくする工夫も効果的です。その鍵を握るのが、ドライヤーの保管方法です。

洗面台の上や棚などに出しっぱなしにしておくと、空気中を舞うほこりが静電気で吸着しやすくなります。使用後は、一手間かけて収納する習慣をつけましょう。

おすすめの保管方法

  • 引き出しや収納ボックスにしまう
    最もシンプルで確実な方法です。物理的にほこりからガードできます。
  • 壁掛けの専用ホルダーを活用する
    空間を有効活用でき、コードもすっきりまとめられます。

湿気の少ない場所を選ぶ

保管場所を選ぶ際は、湿気の少ない場所を選ぶことも重要です。湿気はほこりを固着させ、頑固な汚れの原因になります。換気の良い場所や、湿気がこもりにくい収納を選びましょう。

これらの小さな工夫を実践するだけで、ドライヤーは格段に汚れにくくなり、きれいな状態を長く保つことができます。

ドライヤーのほこりの取り方を簡単におさらい

  • ドライヤーのほこり放置は性能低下や火災のリスクがある
  • 掃除の前には必ず電源プラグを抜き本体を冷ます
  • 基本的な道具は歯ブラシ・綿棒・掃除機で十分
  • 最も汚れる吸込口は歯ブラシでかき出し掃除機で吸う
  • 吹出口は内部にほこりを入れないよう掃除機で吸うのが安全
  • 頑固なほこりには粘着力の弱いテープが有効な場合がある
  • 爪楊枝を使う際は尖っていない方で優しく作業する
  • 感電や火災の危険があるため自己流の分解は絶対にしない
  • 水洗いもショートや錆びの原因になるためNG
  • パナソニック製品はナノイー吹出口の掃除も忘れずに行う
  • お手入れ方法は必ず取扱説明書で正しい手順を確認する
  • 理想的な掃除の頻度は月に1回以上が目安
  • ペットのいる家庭などではよりこまめなチェックを推奨
  • 使用後は引き出しやホルダーに収納しほこりを防ぐ
  • 保管場所は湿気の少ない場所を選ぶのがポイント

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