平屋の間取りで2LDKを選択し、さらにランドリールームを検討している方は、効率的な家事動線や将来を見据えたバリアフリーな暮らしを大切にされていることでしょう。
25坪や30坪といった限られた延床面積の中で、どのように部屋を配置すれば後悔のない住まいになるのか、費用や相場も気になるところです。
この記事では、注文住宅で人気のランドリールームを平屋に賢く取り入れるコツや、失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
- 2LDKの平屋にランドリールームを配置する際の最適な広さと動線
- 25坪から30坪の限られたスペースを有効活用する間取りの工夫
- ランドリールームの失敗を防ぐための設備選びと換気計画
- 建築費用を抑えつつ資産価値を維持するための現実的なコスト管理
平屋の間取りで2LDKにランドリールームを作る利点
階段のないフラットな構造を持つ平屋に、あえて2LDKというコンパクトかつ効率的な間取りを組み合わせる選択は、現代の合理的なライフスタイルにおいて非常に理にかなっています。
家事の核となるランドリールームをどこに配置するかで、毎日の生活のゆとりは劇的に変わります。ここでは、私が多くの事例を見て感じた、平屋ならではの空間構成のメリットについて深掘りしていきます。
25坪から30坪の広さで実現する理想の居住空間

2LDKの平屋を計画する際、最も多くの方が検討するのが「25坪から30坪」という延床面積のレンジです。この広さは、夫婦二人暮らしや小さなお子さんのいる世帯にとって、機能性とゆとりのバランスが非常に取れた「スイートスポット」だと言えます。
例えば、25坪(約82平米)の広さがあれば、16畳から18畳程度のLDKを確保しつつ、約2畳から3畳の独立したランドリールームを設けることが十分に可能です。一方、30坪(約99平米)まで面積を広げることができれば、ランドリールームをさらに充実させたり、大型のファミリークローゼットを隣接させたりといった、より贅沢な動線計画が現実味を帯びてきます。
国土交通省が公表しているデータを見ても、住宅の規模は時代とともに最適化されており、バリアフリー性の高い平屋への注目は年々高まっています。2024年の統計においても、戸建て住宅における平屋の着工棟数は高い水準を維持しており、特に20坪〜30坪台のコンパクトな設計が好まれている傾向にあります(出典:国土交通省『建築着工統計調査報告(令和7年7月分)』)。
限られた面積を最大限に活かすためには、どこに優先順位を置くかが重要です。
私なら、個室を少しコンパクトにしてでも、毎日使うランドリールームやLDKの開放感を優先したいと考えます。この25坪から30坪という枠組みの中で、いかに「死角」や「無駄な空間」を削ぎ落とすかが、設計の醍醐味です。
家事動線を考慮した機能的なランドリールームの配置

ランドリールームの配置は、平屋の家事効率を左右する最も重要なポイントです。
私が特におすすめしたいのが、「キッチン〜パントリー〜ランドリールーム」を一直線、あるいはループ状につなぐ配置です。これにより、料理の合間に洗濯機の終了合図が聞こえたら、数歩移動するだけで「干す」作業に取り掛かることができます。
最近のトレンドである「完全室内干し」を前提とするなら、ランドリールームはただ洗濯機を置く場所ではなく、脱衣室、洗面所、そして干すスペースを兼ねた「多機能空間」として設計するのが正解です。行き止まりのない回遊動線を取り入れることで、朝の忙しい時間帯でも家族同士がぶつかることなく、スムーズにそれぞれの身支度や家事を進めることが可能になります。
回遊動線構築のヒント:
・キッチン横にランドリールームを配置し、家事時間を集約する
・ランドリールームからファミリークローゼットへ直接抜けられるようにする
・脱衣室と洗面所を分離し、誰かが入浴中でもランドリールームを使えるようにする
このように、物理的な距離を短縮するだけでなく、人の動きをシミュレーションした配置にすることで、毎日の家事時間が驚くほど短縮されるはずです。これは、単なる面積の広さ以上に、住まいの満足度を大きく左右する要素だと言えるでしょう。
おしゃれでモダンな内装に仕上げるための工夫

ランドリールームはどうしても「作業場」というイメージが強く、内装が後回しにされがちですが、実はここをおしゃれに仕上げることで、家事のモチベーションが劇的に変わります。私は、清潔感のあるホワイトやグレーを基調にしつつ、アクセントとして真鍮やアイアン素材の物干しバーを設置するスタイルがとても素敵だと感じます。
また、床材選びも重要です。水に強く掃除がしやすいフロアタイルやクッションフロアの中でも、最近はモルタル調やテラゾー柄など、モダンなデザインのものが多く登場しています。
壁の一部に調湿効果のあるタイル(エコカラットなど)を採用すれば、室内干し特有のジメジメを防ぎつつ、高級感のある空間を演出できます。
内装をモダンに見せるポイント:
・照明をダウンライトや間接照明にして生活感を抑える
・洗剤ボトルなどを統一して並べられる、奥行きの浅い造作棚を作る
・窓の配置を工夫し、自然光を取り入れながらプライバシーを守る
プライベートな空間だからこそ、自分の好きな色や素材を思い切り詰め込んでみる。そんな遊び心が、ランドリールームを「家事の苦労を感じさせる場所」から「お気に入りのワークスペース」へと変えてくれるのです。
毎日数時間を過ごす場所だからこそ、視覚的な楽しさも大切にしたいですね。
廊下なしのセンターリビングで空間を有効活用する

2LDKという限られた居室数で、なおかつ25坪前後のコンパクトな平屋を目指すなら、「廊下を徹底的に排除する」という考え方が非常に有効です。玄関から入ってすぐにリビング(センターリビング)があり、そのリビングをハブとして各部屋へアクセスする間取りです。
廊下という「通路のためだけの空間」をなくすことで、本来なら廊下になっていた2畳から3畳分を、ランドリールームの拡張やリビングの広さに還元できます。
廊下なしの間取りには、部屋同士の温度差が少なくなるといった、冷暖房効率の面でのメリットもあります。
家族の気配を感じやすく、コミュニケーションが自然に生まれるのも平屋ならではの魅力ですが、一方で音やプライバシーへの配慮も必要です。扉の配置や防音壁の活用、クローゼットを緩衝材として配置するなどの工夫を凝らすことで、「廊下がないことによるデメリット」を最小限に抑えつつ、最大限の面積効率を享受することができます。
ファミリークローゼットとランドリールームを繋ぐ

洗濯の中で最も負担が大きいのは、「乾いた衣類を各部屋へ運んで収納する」という工程ではないでしょうか。この負担をゼロに近づける最強のソリューションが、ランドリールームとファミリークローゼットの隣接配置です。これを私は「ゼロ距離収納」と呼んでいます。
ランドリールームで「洗う・干す・畳む」を行い、そのすぐ隣にあるクローゼットに「しまう」。この動線が確立されていれば、重い洗濯カゴを持って家中を歩き回る必要は一切ありません。特に、家族全員の衣類をまとめて管理できるファミリークローゼットがあれば、それぞれの部屋に服を戻す手間も省けます。まさに「究極の時短間取り」と言えるでしょう。
収納動線の黄金パターン:
1. ランドリールームで洗濯・乾燥
2. 隣接するファミリークローゼットへそのまま移動
3. ハンガーのまま掛ける、あるいはカウンターで畳んで棚に置く
この動線を実現するためには、ランドリールーム内にアイロンがけもできるワイドなカウンターを設置することをおすすめします。「洗う場所」と「しまう場所」の物理的な距離を縮めることが、日々の生活にゆとりを生み出す最も確実な方法です。
より具体的な動線の作り方については、以下の記事もチェックしてみてください。
2LDKにランドリールームのある平屋の間取り|かかる費用
「平屋は2階建てより建築費が高い」というイメージを持つ方も多いですが、その理由を正しく理解し、賢くコストを管理することで予算内に収めることは十分に可能です。
ここでは、2LDKというコンパクトな規模感にこだわりのランドリールームを詰め込んだ場合の、現実的な相場感やコスト調整の視点をまとめてみました。
建築費用の相場とコストを抑えるシンプルな外観形状

25坪から30坪の平屋(2LDK+ランドリールーム)を建てる場合の費用相場は、依頼先によって大きく異なります。ローコスト住宅であれば本体価格1,500万円から2,000万円前後、大手ハウスメーカーであれば2,500万円から4,000万円以上がひとつの目安となります。
平屋は2階建てと比較して、基礎と屋根の面積が同じ延床面積でも2倍必要になるため、坪単価としては1割から2割ほど高くなる傾向があります。
| 住宅グレード | 坪単価の目安 | 建築費用(30坪換算) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ローコスト系 | 50万〜65万円 | 1,500万〜1,950万円 | 規格化された間取りが多く、効率的な施工 |
| 中堅工務店 | 70万〜85万円 | 2,100万〜2,550万円 | 自由度が高く、地域の気候に合った提案 |
| 大手メーカー | 90万〜120万円以上 | 2,700万〜3,600万円以上 | 独自の構法、高性能設備、長期保証 |
コストを抑えつつ理想を叶える秘訣は、「建物の形状をシンプルにする」ことです。建物の形を凹凸の少ない正方形や長方形にするだけで、外壁の面積が減り、屋根の構造も単純化されるため、材料費と人件費を大幅にカットできます。
シンプルな箱型の平屋は、モダンで飽きのこないデザインにもなりやすく、メンテナンス性にも優れているため、結果として賢い選択と言えるでしょう。
勾配天井を活用して開放感を演出する

土地の広さや予算の兼ね合いで、20坪程度のミニマムな2LDKにする場合でも、平屋ならではの「高さ」を活かせば、全く狭さを感じさせない空間が作れます。2階の重みがかからない平屋は、屋根の形に合わせて天井を高くする「勾配天井」を採用しやすいのが大きな強みです。
通常2.4m程度の天井高を、リビングだけでも3m以上に上げるだけで、視界が上方向に広がり、圧倒的な開放感が生まれます。また、高い位置に窓(天窓や高窓)を設けることで、壁面を収納として使いながらも、空からの柔らかな光を取り込むことができます。
これは「物理的な面積(平面)」ではなく「体積(空間)」で広さを捉えるテクニックです。
勾配天井にするための費用は、坪数によりますが数十万円程度の追加で済むケースも多いです。20坪というコンパクトな間取りに、勾配天井と充実したランドリールームを組み合わせることで、ホテルライクな贅沢感と高い機能性を両立させた、こだわりの「小さな邸宅」が完成します。
面積を削っても、質を高めることで満足度は十分に維持できます。
シニア夫婦や共働き世帯に最適なバリアフリー設計
平屋の最大の魅力は、何と言っても一生涯安心して暮らせる「バリアフリー性」です。
シニア世代にとっては、重い洗濯カゴを抱えて階段を上り下りする危険がないこと、それ自体が大きなメリットになります。一方、現役の共働き世帯にとっても、段差のない床はロボット掃除機との相性が抜群で、家事の自動化を促進する強力な味方になります。
ランドリールームを設ける際も、単に段差をなくすだけでなく、将来の車椅子利用も見据えて入口の有効幅を広く取ったり、軽い力で開閉できる引き戸を採用したりといった配慮が重要です。
また、水回りを一箇所に集約することで、移動の負担を減らすだけでなく、将来の配管メンテナンスやリフォームのコストを抑えることにも繋がります。
バリアフリー計画の注意点:
・扉は「引き戸」を選び、車椅子でも自力で開けやすくする
・将来的に手すりを設置できるよう、壁に「下地」を入れておく
・ヒートショックを防ぐため、ランドリールームの断熱性を高める
「今」の便利さと「将来」の安心。その両方を満たすことができるのが、平屋の2LDKという選択です。暮らしのステージが変わっても、間取りを大きく変えることなく住み続けられる持続可能性は、資産価値という点でも高く評価されるポイントです。
失敗事例から学ぶ!スロップシンクや収納棚の必要性

ランドリールームを作ってから後悔するケースで最も多いのは、「実際に使ってみたら不便だった」という設備面の不足です。
その筆頭が、スロップシンク(深型の多目的流し)の未設置です。靴の泥汚れや子供の食べこぼし、ペット用品など、洗面台やキッチンで洗うのは気が引けるものを、ランドリールーム内で完結できる便利さは、一度使うと手放せません。
次に多いのが、収納棚の計画ミスです。洗剤のストックやハンガーだけでなく、タオル、下着、パジャマまでランドリールームに収納したいのか。それによって、必要な棚の奥行きや段数は全く変わってきます。棚を造作(オーダーメイド)で作るのか、既製品のラックを置くスペースを空けておくのか、事前にセンチ単位でシミュレーションしておくことが重要です。
失敗を防ぐためのチェックリスト:
・スロップシンクにお湯が出る混合水栓をつけたか
・サーキュレーターや除湿機用のコンセントは最適な高さにあるか
・洗濯物を畳むカウンターの高さは、使う人の身長に合っているか(80〜85cm)
これらの設備は、後から追加しようとすると配管工事や壁の補強が必要になり、高額なリフォーム費用がかかってしまいます。「そこで何をするか」を徹底的に突き詰め、あらかじめ必要な設備を盛り込んでおくことが、後悔しないランドリールーム作りの鉄則です。
まとめ:2LDKにランドリールームのある平屋の間取り
本記事では、平屋の間取りで2LDKを選択し、ランドリールームを導入する際のポイントを多角的に解説してきました。平屋という構造が持つ「効率性」と「永住性」に、ランドリールームによる「家事の時短」を掛け合わせることで、現代における住まいの最適解が見えてきたのではないでしょうか。
25坪から30坪という適正なサイズ感の中で、回遊動線や廊下なしの設計を取り入れることは、建築費用を賢く抑えつつ、生活の満足度を最大化するための非常に優れた戦略です。
勾配天井による開放感の演出や、将来を見据えたバリアフリー設計、そして失敗を防ぐための設備計画。これらを一つひとつ丁寧に積み上げていくことで、あなただけの理想の住まいが形になります。
ただし、家づくりに「唯一絶対の正解」はありません。今回ご紹介した坪単価や統計データはあくまで一般的な目安であり、実際の建築条件やメーカーの最新仕様については、必ずハウスメーカーや工務店の公式サイトから最新情報を確認し、複数の会社から提案を受けるようにしてください。最終的な判断は、信頼できるプロフェッショナルと対話を重ねながら、自分たちの価値観に寄り添った形で見つけていくことをおすすめします。
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