毎日の洗い物で、大きなまな板の置き場に困っていませんか。「食器乾燥機にまな板が入るモデルが欲しいけれど、どれを選べばいいか分からない」という方は多いようです。
食器乾燥機は、象印のような定番メーカーから大容量モデルが出ているほか、三菱のようにユニークな機能を持つ機種もあります。また、ニトリなどで手軽なモデルを探す方もいるかもしれません。
この記事では、送風仕上げといった便利な機能、おすすめのメーカーや機種など、詳しく解説していきます。さらに、乾燥機対応のまな板の選び方まで言及します。
あなたのキッチンに最適な食器乾燥機を見つけるお手伝いをします。
- まな板が入る食器乾燥機の選び方
- 縦型・横型それぞれのメリットとデメリット
- 象印や三菱など人気メーカーの特徴
- 購入前に確認すべき注意点(設置スペースやまな板の対応)
まな板が入る食器乾燥機の選び方
- 縦型と横型それぞれのメリット
- 容量と設置スペースの確認
- 排水ホースと置き場所
- 送風仕上げなどの便利機能
縦型と横型それぞれのメリット

食器乾燥機には、大きく分けて「縦型(スリムタイプ)」と「横型(ワイドタイプ)」の2種類があります。食器乾燥機にまな板が入ることを重視する場合、それぞれの特性を理解しておくことが大切です。
縦型のメリット・デメリット
縦型は、設置面積がコンパクトな点が最大のメリットです。キッチンの作業スペースが限られている場合に重宝します。2段式になっている製品が多く、スリムながらも収納量を確保しているのが特徴です。
ただし、まな板のような高さのあるものを入れる場合、庫内の高さや棚の配置を確認する必要があります。
横型のメリット・デメリット
横型は、開口部が広く、庫内もフラットな設計のものが多いため、大きなまな板やフライパン、鍋などもまとめて入れやすいのが魅力です。洗い物が多いご家庭や、調理器具も一度に乾燥させたい場合に適しています。
一方、広い設置スペース(幅と奥行き)が必要になる点がデメリットです。購入前には必ずメジャーで設置場所を計測し、フタを開けたときのスペースも考慮しなくてはいけません。
選び方のポイント
まな板を最優先で入れたい場合は、庫内が広く設計されている横型が比較的有利です。縦型を選ぶ場合は、必ず収納可能なまな板のサイズ(特に高さ)をスペック表で確認してください。
容量と設置スペースの確認

まな板が入る食器乾燥機を探す際、容量と設置スペースのバランスは非常に重要です。
容量は「○人分」といった表記で示されますが、これは標準的な食器の量を想定しています。まな板や鍋などの大物を入れたい場合は、表記されている人数分よりも余裕を持ったサイズ(例:4人家族なら6人分)を選ぶことをおすすめします。
最も重要なのが設置スペースの確認です。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 本体の寸法(幅×奥行×高さ) | 設置予定場所に収まるか。 |
| フタ開口時の最大寸法 | 特に横型はフタが大きく開きます。上に吊り戸棚などがないか確認が必要です。 |
| 本体周囲のスペース | 排気口や吸気口を塞がないよう、壁から少し離す必要があります。 |
設置の失敗例
「本体サイズだけで判断したら、フタを開けるスペースが足りなかった」「シンクの真横に置いたら、蛇口と干渉してしまった」というケースは少なくありません。購入前に必ず、フタを開けた状態でのシミュレーションを行ってください。
排水ホースと置き場所

食器乾燥機は、運転中に水蒸気が発生したり、食器から落ちた水滴が溜まったりします。この水を処理する方法も確認が必要です。
多くのモデルでは、本体底部に水受けトレーが設置されています。このトレーに溜まった水を、その都度捨てる必要があります。
一方で、排水ホースが付属しているモデルもあります。これを利用すれば、溜まった水を自動的にシンクへ流すことができるため、水捨ての手間が省けて非常に便利です。
ホースの長さと取り回し
排水ホース付きのモデルを選ぶ際は、ホースの長さが設置場所からシンクまで届くかを確認しましょう。象印製品の中には80cmのロングホースを採用しているものもあります。シンクから少し離れた場所に置きたい場合に重宝します。
置き場所については、シンクの近くが最も効率的ですが、スペースがない場合はキッチンワゴンなどを利用するのも一つの方法です。その際も、電源の確保と排水(ホースまたは水受け)の動線を考慮してください。
送風仕上げなどの便利機能

食器乾燥機には、乾燥効率を高めたり、電気代を節約したりするための便利な機能が搭載されている場合があります。
送風仕上げコース
送風仕上げは、熱を使わずに送風だけで食器の表面温度を下げながら乾燥させる機能です。主に夏場など、高温の熱風で室温が上がるのを防ぎたい時や、電気代を少しでも節約したい時に役立ちます。
ただし、熱風乾燥に比べると乾燥時間は長くなる傾向があります。
ソフト乾燥(低温乾燥)コース
耐熱温度が低い樹脂製(プラスチック製)の食器や弁当箱などを乾かすための機能です。通常の高温乾燥(約80℃〜90℃)よりも低い温度でじっくり乾かすため、食器の変形や割れを防ぐことができます。
お子様の食器などを乾燥させる機会が多いご家庭には、あると安心な機能です。
その他の機能をチェック
まな板が入る食器乾燥機|おすすめメーカー
- おすすめ人気モデルを紹介
- 象印:大容量モデル
- 三菱:まな板専用室
- ニトリの取り扱い
- 乾燥機対応のまな板
- まとめ:まな板が入る食器乾燥機
おすすめ人気モデルを紹介

食器乾燥機にまな板が入るモデルをお探しの方へ、ここでは具体的な人気機種やメーカーの特徴を紹介します。全ての洗い物を一度に乾燥させたいというニーズに応えるため、各社が工夫を凝らした製品を展開しています。
大容量の横型モデルや、省スペースながら工夫された縦型モデルなど、ご自身のキッチンスペースや家族構成に合わせて比較検討することが重要です。
この後のセクションで、特に人気の高い象印や三菱の具体的な特徴を深掘りしていきます。

どのメーカーも「大容量」や「まな板対応」を謳っていますが、その「中身」は異なります。デザイン性、静音性、お手入れのしやすさなど、ご自身が何を優先したいかを明確にしておくと選びやすくなりますよ。
象印:大容量モデル

象印(ZOJIRUSHI)は、食器乾燥機の分野で非常に人気が高く、特に大容量モデルに強みがあります。
代表的な横型モデルである「EY-SB60」などは、幅52cm、奥行き41.5cmという広い庫内が特徴です。このサイズにより、食器だけでなく、大きなまな板(製品によっては最大で長さ37cm×幅25cm×厚さ1.5cmなど対応サイズが明記されています)や鍋、フライパンなども余裕を持って収納できます。
また、ステンレス製のカゴやトレーを採用している機種が多く、清潔を保ちやすい点も評価されています。カゴが深く設計されており、大皿を立てて入れやすいのも象印製品の便利なポイントです。
象印 EY-SB60の特徴(一例)
縦型(スリムタイプ)の「EY-GB50」なども、省スペースながら5人分の食器が入り、まな板の乾燥にも対応している(サイズ制限あり)ため、設置場所が限られる場合の良い選択肢となります。
三菱:まな板専用室

三菱(Mitsubishi Electric)の食器乾燥機は、他社にはないユニークな機能で差別化を図っています。
最大の特徴は、一部の機種(例:「TK-ST11」や「TK-TS20A」)に搭載されている「まな板専用乾燥室」です。これは、食器を入れるメインの庫内とは別に、本体の底部や側面に引き出し式の専用スペースを設け、そこにまな板を寝かせて収納・乾燥できる機能です。
この機能のメリットは、以下の通りです。
注意点:鍋やフライパンは?
「まな板専用乾燥室」は非常に便利ですが、このタイプは庫内スペースがまな板の分だけコンパクトになっているとも言えます。そのため、まな板以外の大物(鍋やフライパン)も一緒に入れたい場合は、メイン庫内の広さが十分かどうかを確認する必要があります。
ニトリの取り扱い

家具や生活雑貨で人気のニトリでも、過去に食器乾燥機が取り扱われていたことがあります。ニトリの製品は、シンプルな機能と手頃な価格が魅力であることが多いです。
ただし、家電製品のラインナップは時期によって大きく変動します。定番商品として常に在庫があるとは限らず、モデルチェンジや取り扱い終了となっている可能性も高いです。
もしニトリでの購入を検討する場合は、最新の情報を公式通販サイト「ニトリネット」や実店舗で直接確認する必要があります。
他の選択肢:家電量販店や通販サイト
食器乾燥機は、ヤマダデンキやビックカメラなどの大手家電量販店、またはAmazonや楽天市場などの通販サイトで、象印、三菱、東芝、タイガー、コイズミといった主要メーカーの製品が数多く取り扱われています。価格や機能を比較検討するには、これらの店舗を利用するのが確実です。
乾燥機対応のまな板

食器乾燥機にまな板が入ることを確認して購入しても、いざ使おうとしたら問題が発生するケースがあります。以下の点に注意してください。
1. まな板自体の耐熱温度
最も重要なのが、お使いのまな板が乾燥機対応かどうかです。食器乾燥機の庫内は80℃〜90℃の高温になります。
安価なプラスチック製や、耐熱表記のない木製のまな板を高温で乾燥させると、反りや割れ、変形の原因となります。
必ず、まな板に記載されている品質表示を確認し、「食器洗い乾燥機対応」や「耐熱温度〇〇℃(90℃以上推奨)」となっているものを使用してください。
2. 木製まな板の取り扱い
木製のまな板は、たとえ「乾燥機対応」とされていても、急激な温度変化や乾燥に弱い性質があります。プラスチック製に比べると、反りやひび割れのリスクは高くなります。
もし木製のまな板を乾燥機で乾かす場合は、「ソフト乾燥」や「送風仕上げ」コースを利用するなど、できるだけ負担をかけない工夫が推奨されます。
サイズがギリギリの場合
乾燥機に入れられる最大サイズぎりぎりのまな板を使用すると、熱風が全体に行き渡らず、生乾きの原因になることがあります。また、他の食器と密着しすぎて、双方の乾燥効率が落ちることもあります。
まとめ:まな板が入る食器乾燥機
まな板が入る食器乾燥機を選ぶことで、毎日の家事効率は格段に向上します。最後に、最適な一台を見つけるためのポイントをまとめます。
- まな板が入る食器乾燥機は家事の時短に貢献する
- 選び方ではまず「縦型」か「横型」かを決める
- 縦型は省スペースだがまな板の高さ制限に注意
- 横型はまな板や鍋も入れやすいが広い設置場所が必要
- 容量は家族の人数+α(大物を入れるため)で選ぶ
- 設置場所の採寸はフタを開けた状態も考慮する
- 排水の手間を省くなら排水ホース付きモデルが便利
- 送風仕上げ機能は夏の室温上昇を防ぎたい時に役立つ
- 樹脂製食器にはソフト乾燥(低温)機能が安心
- 象印は大容量の横型モデルに強みがある
- 三菱は独自の「まな板専用乾燥室」が特徴
- ニトリの取り扱いは時期により変動するため確認が必要
- 使用するまな板自体が乾燥機対応(高耐熱)か必ず確認する
- 木製のまな板は反りや割れのリスクがあるため注意する
- 購入前には実店舗で実物のサイズ感を確認するのがおすすめ


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