食器乾燥機の電気代は1ヶ月いくら?安く抑える節約術

食器乾燥機の電気代は1ヶ月いくら?安く抑える節約術 家事の時短
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「食器乾燥機の電気代は1ヶ月でいくらぐらいかかるのだろう?」と疑問に感じて、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。また、現在食洗機をお使いの方でも、電気代が高くなるのを心配して乾燥なしで使っているというケースも少なくありません。

特に、パナソニックの食洗機で乾燥機能を使用した際の電気代や、大型のビルトイン食洗機の乾燥にかかる電気代といったランニングコストは、手洗いよりも本当に安いのか気になりますよね。

家電量販店やドンキホーテの食器乾燥機などを見ても、メーカーごとに消費電力が異なり、比較が難しいのが実情です。

中には、購入したけれど電気代を気にして食器乾燥機を使うのをやめたという方もいらっしゃいます。しかし、食洗機や食器乾燥機は、使い方次第で光熱費全体を節約できる可能性があります。

この記事では、あなたの疑問を解消し、賢く家電を使うための具体的な節約術をわかりやすく解説します。

  • 食器乾燥機や食洗機にかかる電気代の具体的な目安
  • 手洗いと比較した場合のトータルの光熱費
  • 乾燥機能など、電力を多く消費する工程と対策
  • 電気代を抑えながら効率的に使用するための節約術

食器乾燥機の電気代は1ヶ月でどれくらい?

  • 食器乾燥機の電気代は1ヶ月でいくらが目安?
  • 食洗機と手洗い、年間で安いのはどちらか比較
  • パナソニックの食洗機|乾燥にかかる電気代のシミュレーション結果
  • ビルトイン食洗機と卓上食洗機の違い
  • 乾燥なし運転でどれだけ電気代を節約できるのか
  • 食器乾燥機導入をやめた方が良いケース
  • 象印など主要メーカーの食器乾燥機の電気代
  • ドンキホーテの食器乾燥機など安価なモデルの消費電力

ここでは、食洗機および食器乾燥機が実際にどれくらいの電気代を消費するのか、具体的な目安をご紹介します。

電気代の計算は、一般的に消費電力(kWh)× 使用時間(時間)× 電力単価(円/kWh)で算出されます。

なお、電気料金単価は契約している電力会社によって異なりますが、この記事では公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)で計算します。

食器乾燥機の電気代は1ヶ月でいくらが目安?

食器乾燥機の電気代は1ヶ月でいくらが目安?

食洗機や食器乾燥機の電気代は、機種や使用頻度によって大きく変動します。ここでは、食洗機について標準コースで1日に2回使用した場合の目安を見てみましょう。

機種のタイプ 1回あたりの電気代(標準コース) 1ヶ月の電気代(1日2回使用)
ビルトイン食洗機 約16.1円 約1,000円
卓上食洗機 約23.8円 約1,475円

※パナソニックの機種を例に、電力料金目安単価31円/kWhで算出しています。

このように、食洗機を毎日使用した場合、1ヶ月あたりの電気代は、タイプによって約1,000円から1,500円程度が目安となります。しかし、後述しますが、食洗機は電気代以外にもメリットがあるため、単純に「電気代がいくらぐらいかかるか」だけで判断するのはもったいないです。

食洗機と手洗い、年間で安いのはどちらか比較

食洗機と手洗い、年間で安いのはどちらか比較

食洗機にかかる費用は電気代だけではありません。水道代や専用洗剤の費用もかかります。そこで、手洗いと比較した場合のトータルの光熱費で、年間で安いのはどちらになるかを見てみましょう。

光熱費の比較(目安)

洗い方 1回あたりの光熱費(目安)
ビルトイン食洗機(標準コース) 約31.2円
卓上食洗機(標準コース) 約30.5円
手洗い(つけ置き・流しすすぎ想定) 約62.3円

(参照:パナソニック公式サイトのシミュレーション情報に基づく)

このように、食洗機は手洗いよりも1回あたりの光熱費が大幅に安くなるという結果が出ています。これは、食洗機が少ない水量を循環させて洗浄するシステムを採用しているため、手洗いのように水を流しっぱなしにすることがなく、水道代を大幅に節約できることが主な理由です。

パナソニックの試算では、5人家族が1年間使用した場合、手洗いに比べて食洗機の方が約23,900円安くなるとの結果が出ています。

パナソニックの食洗機|乾燥にかかる電気代のシミュレーション結果

パナソニックの食洗機|乾燥にかかる電気代のシミュレーション結果

パナソニックの食洗機の場合、消費電力のほとんどが乾燥機能で使用されていることがわかっています。例えば、パナソニックの食洗機NP-TZ500を例に取ると、モーターの消費電力は控えめですが、乾燥に使うヒーターの消費電力は1,100Wと非常に大きくなります。

食洗機を頻繁に利用し、毎回乾燥機能を使用している場合、電気代が高くなる主要因は乾燥機能にあることを理解しておく必要があります。

洗浄後、食洗機内の余熱で自然乾燥させる時間を確保したり、電気料金の安い夜間帯にタイマー予約をしたりといった工夫が、電気代の節約に直結します。

ビルトイン食洗機と卓上食洗機の違い

ビルトイン食洗機と卓上食洗機の違い

ビルトイン食洗機の乾燥機能の電気代は、卓上食洗機に比べて一般的に安くなる傾向にあります。前述の表でも示した通り、1回あたりの電気代はビルトイン型が約16.1円であるのに対し、卓上型が約23.8円となっています。

主に、ビルトイン食洗機はキッチンに組み込まれることで断熱性が高く保たれやすいこと、また大容量であるため一度に多くの食器を洗えて運転回数を減らせることが、電気効率の良さに繋がっています。卓上型は設置の容易さというメリットがありますが、電気代を重視するならビルトイン食洗機に軍配が上がります。

乾燥なし運転でどれだけ電気代を節約できるのか

乾燥なし運転でどれだけ電気代を節約できるのか

食洗機の電気代を最も簡単に節約する方法の一つが、乾燥なし運転の活用です。洗浄とすすぎにはお湯が使われるため、運転終了直後は庫内が非常に高温になっています。

この余熱を利用して自然乾燥させることで、乾燥機能にかかる電気代を大幅にカットできます。具体的に、食洗機は洗浄よりも乾燥に多くの電力を消費しているため、乾燥なしを選択するだけで節電効果は大きいです。

乾燥機能を使わずに余熱で乾燥させる際は、洗浄終了後すぐに扉を少し開けておくと、庫内の蒸気が逃げ、より早く水滴が蒸発します。

食器乾燥機導入をやめた方が良いケース

食器乾燥機導入をやめた方が良いケース

多くのメリットがある食洗機ですが、食器乾燥機の導入をやめた方が良い、つまり手洗いを続けた方がお得になるケースも存在します。それは、洗う食器の量が極端に少ない場合です。

例えば、1~2人分の食器を1日に1回程度しか洗わない場合、食洗機を回すよりも手洗いの方がトータルの光熱費が低くなる可能性があります。食洗機は、ある程度の食器をまとめて洗うことで最も節水・節電の威力を発揮する家電です。

象印など主要メーカーの食器乾燥機の電気代

象印など主要メーカーの食器乾燥機の電気代

食器乾燥機は、食洗機のように洗浄機能を持たず、乾燥のみを行うシンプルな家電です。象印などのメーカーからも多くのモデルが販売されています。消費電力は250W〜300W程度のものが主流です。

例えば、消費電力300Wの食器乾燥機を1回45分使用した場合、電気代は約7円程度となります。これを1日2回使用すると、1ヶ月の電気代は約434円となります。食洗機に比べて、そもそもの消費電力が小さいため、乾燥機能だけの電気代は比較的安価に抑えられます。

ドンキホーテの食器乾燥機など安価なモデルの消費電力

ドンキホーテの食器乾燥機など安価なモデルの消費電力

ドンキホーテなどのディスカウントストアやECサイトで手に入る安価なモデルは、多くの場合、卓上型の食器乾燥機か、工事不要の小型食洗機に分類されます。これらのモデルは、初期費用が抑えられるというメリットがある一方で、上位機種に比べて静音性や省エネ性能が劣る場合があります。

安価なモデルを購入する際は、カタログなどに記載されている消費電力を必ずチェックし、運転音の大きさや、お手入れのしやすさといったスペックも考慮することが大切です。

食洗機や食器乾燥機の電気代を1ヶ月で抑える節約術

  • 乾燥なしやエココースなど運転モードを使い分ける
  • まとめ洗いや予洗いの工夫で効率よく節約
  • 電力プランの見直しも効果的
  • まとめ|1ヶ月の電気代を抑えて食器乾燥機を快適に使おう

食洗機や食器乾燥機は、正しい使い方をすることで、その節約効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、すぐに実践できる具体的な節約術をご紹介します。

乾燥なしやエココースなど運転モードを使い分ける

乾燥なしやエココースなど運転モードを使い分ける

前述の通り、食洗機が消費する電気代の大部分は乾燥機能によるものです。そのため、まず実践すべきは乾燥なしを選択し、余熱で乾燥させる方法です。

これに加えて、食洗機には「節電コース」や「少量コース」など、複数の運転モードが用意されていることが一般的です。汚れが軽い場合は「節電コース」を選び、洗浄にかかる時間や水温を抑えるようにすると、無駄な電気代をカットすることができます。

よしえ
よしえ

運転モードの使い分けは、電気代だけでなく、食器の傷みや洗剤の過剰使用を防ぐ効果もありますよ。取扱説明書で各コースの特徴を確認してみてください。

まとめ洗いや予洗いの工夫で効率よく節約

まとめ洗いや予洗いの工夫で効率よく節約

食洗機の電気代や水道代は、一度の運転で洗う食器の量が少なくても多くても、ほとんど変わりません。そのため、使用する回数自体を減らす「まとめ洗い」は、非常に有効な節約術です。

また、食器にこびりついた固形物や油汚れは、軽く拭き取ったり、水に浸け置きしたりする「予洗い」をすることで、食洗機の洗浄時間を短縮できます。強力な洗浄コースを使う頻度が減るため、結果的に電気代の節約に繋がります。ただし、予洗いに使った洗剤が食器に残ってしまうと食洗機の故障の原因にもなるため、予洗いは水だけで行ないましょう。

電力プランの見直しも節約に効果的

電力プランの見直しも節約に効果的

ご自宅の電気料金プランが、夜間の電気代が安くなるプラン(時間帯別電力プランなど)である場合は、食洗機を使う時間を夜間にずらすことで、1ヶ月の電気代を大幅に抑えることができます。

多くの食洗機にはタイマー予約機能が付いているので、夕食後に食器をセットし、夜間の安い時間帯に運転が開始するように設定すると良いでしょう。契約している電力会社の料金プランを見直すことは、食洗機だけでなく、他の家電の節約にも繋がるため、最も大きな節約効果が期待できる方法の一つです。

まとめ|1ヶ月の電気代を抑えて食器乾燥機を快適に使おう

食洗機や食器乾燥機は、電気代や水道代といった光熱費のトータルで考えると、手洗いよりも安いケースが多いことがわかりました。特に大家族や、手荒れが気になる方にとっては、導入するメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

食器乾燥機の1ヶ月の電気代を抑えるためには、次の点が重要となります。

  • 乾燥機能は使わずに余熱で自然乾燥させる
  • 電力単価が安い時間帯にタイマー予約で運転する
  • 食器が溜まってから一度にまとめて洗う
  • 軽い汚れには「節電コース」など適切なモードを選択する
  • 予洗いを適切に行い、洗浄時間を短縮する
  • 洗う食器が少ない場合は手洗いを検討する
  • 省エネ性能の高い機種を選ぶ
  • 設置場所のスペースに応じてドンキホーテの食器乾燥機などコンパクトモデルも選択肢に入れる
  • ビルトイン食洗機の乾燥にかかる電気代は卓上型より安い傾向にある
  • メーカーのカタログで消費電力を事前に確認する
  • 光熱費だけでなく、家事の時短というメリットも考慮する
  • 食器の正しい配置で洗浄ムラを防ぎ、再洗いを避ける
  • 冬場の手荒れ予防や高い除菌効果といった衛生面もメリットとなる

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