タイのインスタントラーメン「MAMA(ママー)」の作り方をお探しではありませんか?
タイの国民食ともいえるMAMAラーメンは、その手軽さと美味しさで人気ですが、いざ作るとなると「お湯の量はどれくらいが最適?」「トムヤムクンの作り方のコツは?」といった疑問が浮かぶかもしれません。
また、基本的な食べ方だけでなく、気になるカロリーや、食卓を豊かにする多彩なアレンジ方法についても知りたい方が多いでしょう。
この記事では、MAMAラーメンの基本的な作り方から、タイ現地で楽しまれている応用レシピまで、あなたの知りたい情報を網羅して解説します。
- MAMAラーメンの基本的な作り方(2種類)
- トムヤムクン味など人気フレーバーの特徴
- 公式情報に基づいたカロリーや推奨のお湯の量
- サラダや焼きそばなど多彩なアレンジレシピ
タイのインスタントラーメン「MAMA」| 基本の作り方
- タイの国民食「MAMA」とは?
- MAMAラーメンの袋の中身
- 基本の作り方:どんぶり(お湯を注ぐ)
- 基本の作り方:鍋で煮る
- MAMAラーメンのお湯の量は?
- インスタント・トムヤムクン|作り方のコツ
タイの国民食「MAMA」とは?

「MAMA(ママー)」は、1972年に創業したタイの「Thai President Foods Public Company Limited.」が製造・販売するインスタント麺ブランドです。タイ国内での知名度は非常に高く、「タイの国民食」といっても過言ではないほどの絶大な人気を誇ります。
スーパーやコンビニエンスストアの棚には、MAMAブランドの製品がずらりと並び、タイの人々の生活に深く根付いています。袋麺だけでも15種類以上のフレーバーが存在するといわれ、そのバリエーションの豊かさも魅力の一つです。タイ料理の代表格であるトムヤムクン味はもちろん、様々なスープや麺の種類があり、多くの人々に愛され続けています。
MAMAラーメンの袋の中身

MAMAラーメンの袋麺を開封すると、中にはいくつかの小袋が入っています。これは日本のインスタント麺とも共通する部分ですが、MAMAならではの特徴もあります。
主な内容は以下の通りです。
フレーバーによっては、このチリペーストが入っていないシンプルな構成のものもありますが、トムヤムクン味やスパイシーなフレーバーには、この「味の決め手」となるペーストが付属していることが多いです。
基本の作り方:どんぶり(お湯を注ぐ)

MAMAラーメンの最も手軽な作り方は、鍋を使わない「どんぶり方式」です。これは日本のチキンラーメンやカップラーメンに近いスタイルで、タイ現地でも一般的な方法とされています。
手順は非常にシンプルです。
- 麺と粉末スープ、チリペースト(オイル)をどんぶり(丼)に入れます。
- 沸騰したお湯を適量(後述)注ぎます。
- どんぶりに蓋をして、約3分間待ちます。
- 3分経ったら、よくかき混ぜて完成です。
補足:タイではコンロがない環境も珍しくないため、お湯を注ぐだけで完成するこの手軽な調理法が広く浸透しているようです。洗い物が少なく済むのも嬉しいポイントです。
基本の作り方:鍋で煮る

もう一つの方法は、日本の袋麺と同様に鍋で煮込む作り方です。こちらの方法を推奨している製品もあります。
手順は以下の通りです。
- 鍋に適量のお湯(後述)を沸騰させます。
- 麺を入れ、約3分間茹でます。(製品によっては2分程度のものもあります)
- 麺が茹で上がったら、火を止める直前(または丼に移してから)に、付属の粉末スープとチリペースト(オイル)を加えて混ぜ合わせます。
麺をしっかり煮込むことで、どんぶり方式とはまた違った食感を楽しめます。どちらの作り方が最適かは製品にもよるため、パッケージの記載を確認するのが一番ですが、基本的にはどちらの方法でも美味しく食べられます。
MAMAラーメンのお湯の量は?

MAMAラーメンを作る上で悩ましいのが「お湯の量」です。パッケージにはタイ語しか書かれていない場合も多く、戸惑う方も少なくありません。
輸入代理店の情報(参照:タイ貿易倉庫UD)によると、多くの製品で推奨されているお湯の量は約350ml(350cc)です。
ただし、これはあくまで基準量です。
味の調整について
タイのインスタント麺は、規定量のお湯で作ると味が薄く感じられることがある、という意見も存在します。そのため、300ml~320ml程度と、あえてお湯を少なめにして濃い味を楽しむファンも多いようです。ご自身の好みに合わせて調整することをおすすめします。
インスタント・トムヤムクン|作り方のコツ

MAMAラーメンの中でも特に人気の「トムヤムクン味」。これをより美味しく作るための簡単なコツがあります。
それは、「チリペースト(オイル)を入れるタイミング」です。チリペースト(オイル)は、最後に入れましょう。
このチリペーストは「辛いのでお好みで調整してください」と注意書きがされています。辛いものが苦手な方は、最初から全て入れず、少しずつ加えて味を見るのが賢明です。
また、どんぶり方式で作る場合、このチリペーストの小袋はお湯を注いで待つ3分間、蓋の上で温めておくことをお勧めします。ペースト(特にオイル成分)が温まることで、スープに溶けやすくなり、香りがより一層引き立ちます。
この一手間が、本格的な酸味と辛味、そして香りを最大限に楽しむための重要なポイントです。
タイのインスタントラーメン「MAMA」|作り方と活用法
- MAMAのフレーバー紹介
- MAMAのカロリーはどのくらい?
- サラダとしての食べ 方「ヤムママー」
- 焼きそばアレンジ「パッママー」
- 煮込みアレンジ「トムママー」
- タイ インスタント ラーメン mama 作り方まとめ
MAMAのフレーバー紹介

MAMAラーメンの魅力は、その豊富なフレーバーラインナップにあります。代表的なトムヤムクン味以外にも、様々なタイ料理の味を手軽に楽しむことができます。
| フレーバー名 | 特徴 |
|---|---|
| トムヤムクン | 言わずと知れた定番。エビの旨味とレモングラスの酸味、唐辛子の辛さが特徴。ココナッツミルク入りの「クリーミートムヤムクン味」も人気。 |
| ムーナムトック | 「豚肉のハーブ和えサラダ」風味。ややクセがあり異国情緒あふれる味わい。 |
| グリーンカレー | タイ料理の定番、グリーンカレーの風味を再現したフレーバー。 |
| イエンタフォ | 「紅腐乳(豆腐を発酵させたもの)」を使用したスープが特徴。鮮やかなピンク色のスープが視覚的にもインパクト大。 |
| ポーク / チキン | 辛味や酸味がほとんどない、素朴でシンプルな味わい。辛いものが苦手な方やお子様にも食べやすいフレーバー。 |
| ベジタリアン(齋) | 動物性食材不使用のフレーバー。「齋」という文字が目印。 |
この他にも米粉の麺(センレック)を使用したものや、春雨(ウンセン)のものなど、麺の種類も多彩です。
MAMAのカロリーはどのくらい?

インスタント麺を食べる際に気になるのがカロリーです。MAMAラーメンのカロリーは、フレーバーや製品タイプ(袋麺かカップ麺か)によって異なります。
以下に示すカロリー情報は、特定の製品に関する一例であり、全てのMAMA製品に当てはまるものではありません。あくまで参考値として捉えてください。
日本の輸入販売店(参照:タイフード・マーケット)によれば、以下のような数値が示されています。
総じて、日本の一般的なインスタントラーメン(袋麺で約350〜500kcal、カップ麺で約300〜700kcal程度)と比較すると、MAMAラーメンはやや低カロリーな傾向にあるとされています。
これは、一食あたりの麺の量が日本製品に比べて少ないことも一因と考えられます。日本製品は80g~120gが一般的ですが、MAMAは60g前後です。

もちろん、スープをすべて飲み干せば、その分脂質や塩分の摂取量は増えます。カロリーや健康が気になる場合は、スープを残すなどの工夫も有効です。
サラダとしての食べ方「ヤムママー」

MAMAラーメンは、スープ麺として食べるだけではありません。タイ現地では、「ヤムママー」というサラダ(和え物)としてのアレンジが非常に人気です。
「ヤム(ยำ)」はタイ語で「和える」を意味します。春雨サラダの「ヤムウンセン」が有名ですが、その春雨の代わりにMAMAの麺を使った料理がヤムママーです。
簡単なヤムママーの作り方
- MAMAの麺を袋の上から手で細かく砕くか、そのまま茹でます。(茹で時間は短め(1〜2分)にし、固めに仕上げるのがコツです)
- 麺を茹でたら、しっかりとお湯を切ります。
- ボウルに麺、エビやイカなどのシーフード(冷凍でも可)、豚ひき肉、玉ねぎスライス、トマト、セロリなど、お好みの具材を入れます。
- MAMAに付属の粉末スープとチリペーストをベースに、ナンプラー、レモン汁、砂糖を加えてドレッシングを作り、全体をよく和えます。
麺は伸びやすいため、茹でたら素早く和えて食べるのが美味しく仕上げるポイントです。ピリ辛で酸味の効いた味わいは、お酒のおつまみにも最適です。
ヤムママーに添えるゆで卵は、時短で手軽に作れます。気になる方はこちらの記事もどうぞ。
焼きそばアレンジ「パッママー」

次にご紹介するのは、焼きそば風のアレンジ「パッママー」です。「パッ(ผัด)」はタイ語で「炒める」を意味します。
これは、タイ料理屋台でも提供されることがある立派な一品料理です。
簡単なパッママーの作り方
- MAMAの麺を固めに茹でて(またはお湯で戻して)、湯切りしておきます。
- フライパンに油を熱し、ニンニク、唐辛子、鶏肉や豚肉、キャベツや人参などの野菜を炒めます。
- 具材に火が通ったら、茹でておいた麺を加えます。
- 全体を炒め合わせながら、オイスターソース、醤油、砂糖、そして付属の粉末スープ(全量または一部)で味を整えます。
- 最後に溶き卵を加えて全体に絡ませると、よりタイの屋台らしい仕上がりになります。
煮込みアレンジ「トムママー」

最後は、鍋料理のように楽しむ「トムママー」です。「トム(ต้ม)」は「煮る」を意味します。いわゆる「煮込みラーメン」のスタイルです。
タイのラーメン屋台(クイッティアオ屋)でも、通常の米麺の代わりにMAMAの麺を選べる店があるほど、定番の食べ方の一つです。
簡単なトムママーの作り方
- 小さな鍋にお湯(350ml程度)を沸かし、豚ひき肉や肉団子(ルークチン)、エビなどを入れて火を通します。
- 具材に火が通ったら、MAMAの麺を入れ、約2〜3分煮込みます。
- 付属の粉末スープとチリペーストを加えます。
- もやしやインゲン、厚揚げ、卵豆腐など、お好みの具材を加え、味が薄ければナンプラーなどで調整して完成です。
様々な具材の旨味がスープに溶け出し、通常の作り方よりも一層豪華な一品になります。残り物の野菜などを活用するのにもぴったりなアレンジです。
タイのインスタントラーメン「MAMA」 |作り方まとめ
タイの国民食「MAMA」ラーメンについて、その基本的な作り方から応用アレンジまで解説しました。この記事の要点をまとめます。
- 「MAMA(ママー)」は1972年創業のタイで最も人気のあるインスタント麺ブランド
- 袋の中には麺、粉末スープ、チリペースト(オイル)が入っている
- 基本的な作り方は「どんぶり方式」(お湯を注いで3分待つ)
- もう一つの作り方は「鍋方式」(お湯で3分茹でる)
- どちらの作り方でも美味しく食べられるが、タイでは手軽さからどんぶり方式が人気
- 推奨されるお湯の量は多くの製品で「約350ml」
- 濃い味が好みの場合は「300ml~320ml」程度に調整する人も多い
- トムヤムクン味は、チリペーストを後入れで調整するのがコツ
- チリペーストは蓋の上で温めると香りが引き立つ
- MAMAにはトムヤムクン以外にもグリーンカレー味やポーク味など多様なフレーバーがある
- ピンク色のスープが特徴の「イエンタフォ味」など珍しい種類も存在する
- カロリーは日本製品より低めの傾向で、トムヤムクン味カップ(55g)で約210kcal
- アレンジ①「ヤムママー」は茹でた麺を使ったスパイシーなサラダ
- アレンジ②「パッママー」は麺を具材と炒めるタイ風焼きそば
- アレンジ③「トムママー」は具材と一緒に煮込む豪華な煮込みラーメン
- これらのアレンジにも付属のスープの素を活用できる


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