手軽で美味しいインスタント焼きそば。私もランチや忙しい日の夕食によく活用しています。
でも、パッケージの作り方通りに作ったはずなのに、なぜか麺がべちゃべちゃになったり、フライパンの底で麺同士がくっついて「団子」状態になってしまったり…。屋台で食べるような、あの香ばしい仕上がりにならない、と感じたことはありませんか?
インスタント焼きそば(袋麺)の作り方で失敗する原因は、実は「水分の管理」と「麺の下ごしらえ」にあるんです。味が薄いと感じるのも、この水分が原因でソースが薄まってしまうからなんですね。
この記事では、なぜ失敗してしまうのか、その科学的な理由から、べちゃべちゃや団子を防いでプロのように香ばしく仕上げるフライパンでの作り方のコツ、さらにはフライパン不要のレンジを使った時短術、おすすめの具材や人気のアレンジレシピまで、私が試して「これだ!」と思った情報を徹底的に解説します。
- 袋麺がべちゃべちゃ・団子になる根本的な原因
- フライパンで香ばしく仕上げるプロのコツ
- レンジだけで作れるフライパン不要の時短術
- マンネリ解消のおすすめ具材とアレンジレシピ
インスタント焼きそば(袋麺)|失敗しない作り方のコツ
インスタント焼きそばを美味しく作る最大の秘訣は、「パッケージの指示」を少しだけ疑い、いくつかの「ひと手間」を加えることです。
ここでは、多くの人が陥りがちな「3大失敗」の原因を突き止め、それを解決するための基本的なテクニックを紹介します。なぜ失敗するのか、その科学的とも言える根拠と、それを回避する具体的な下ごしらえのステップを詳しく見ていきましょう。
なぜ?べちゃべちゃ・団子になる原因
インスタント焼きそばの調理でよく聞く「べちゃべちゃ」「団子になる」「味が薄い」という3つの悩み。これらは別々の問題に見えますが、実は根本的な原因は「水分の管理ミス」という1点でつながっています。この連鎖反応を理解することが、失敗回避の第一歩です。
1. べちゃべちゃの原因:野菜から出る「想定外の水分」
パッケージに書かれている水の量(例:220ml)は、あくまで乾燥した麺を「蒸らし戻す」ために必要な最低限の量です。しかし、実際の調理ではどうでしょう?
ここにキャベツ、玉ねぎ、そして特に水分の多い「もやし」などを生のまま加えると、野菜から大量の水分がフライパンに出てきます。結果、フライパンの中は「規定の水+野菜の水分」で溢れかえり、本来「炒める(焼く)」はずの工程が、単なる「煮る」工程に変わってしまいます。この「煮た」状態が、麺が水分を吸いすぎて膨張し、べちゃべちゃとした食感になる直接的な原因です。
2. 団子になる原因:調理中の「ほぐしミス」と「化学的接着」
乾麺が「団子」になってしまう問題は、主に調理工程でのタイミングミス(物理的要因)と、デンプンの性質(化学的要因)によって起こります。
3. 味が薄い原因:水分による「希釈」と「味ムラ」
付属のソースを使っているのに味がぼやけるのは、上記2つの失敗の結果として起こります。
原因は明白で、1.で出た「野菜の余分な水分」が、貴重な粉末ソースを薄めてしまうからです。さらに、2.で麺が「団子」状態になっていると、ソースが団子の内部まで浸透せず、表面だけにしか味が付かないため、味がまだらで「薄い」と感じるのです。
失敗の悪循環
- 生の野菜を投入 → フライパン内の水分が過剰になる
- 麺が水分を吸いすぎ「べちゃべちゃ」になる
- 麺のデンプンが糊化し「団子」になる
- 余分な水分がソースを薄め、団子で味が付かず「味が薄い」
つまり、この連鎖を断ち切る鍵は、「余分な水分をどう処理するか」と「デンプンに対してどう対策するか」にかかっています。
べちゃべちゃを防ぐ野菜の水分対策

べちゃべちゃの最大の原因である「野菜の水分」は、フライパンに入れる前に処理してしまうのが一番の近道です。この「ひと手間」が、仕上がりを劇的に変えます。
私の一番のおすすめは、「野菜の電子レンジ事前加熱」です。
キャベツや玉ねぎ、人参など、使いたい野菜をカットしたら、耐熱皿に入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分半〜2分ほど加熱します。(野菜の量によって調整してください)。
こうすることで、野菜の余分な水分が飛び、同時に人参のような火の通りにくい具材にも熱が通ります。この「ひと手間」で、フライパンでの最終的な炒め時間を大幅に短縮でき、麺が余計な水分にさらされるのを防ぐことができます。まさに一石二鳥のテクニックですよ。
レンジ加熱以外の方法
もちろん、電子レンジを使わない方法もあります。それは、「先に野菜だけを炒めて、水分が飛んだらいったん皿に取り出しておく」という方法です。これはプロの料理人(中華料理など)がよく使うテクニックで、野菜のシャキシャキ感を保つ効果もあります。
ただ、個人的には、放置できる電子レンジでの事前加熱が最も効率的だと感じています。
「もやし」の扱いについて
「もやし」は非常に水分が多く、同時に火が通りやすい(熱を加えすぎると食感が失われる)デリケートな食材です。もやしだけは事前加熱せず、全工程の最後、火を止める直前に加えて余熱で火を通すくらいにすると、シャキシャキとした食感を最大限に楽しめますよ。
野菜を電子レンジで事前加熱するメリット
- 野菜の余分な水分が飛ぶ(べちゃべちゃ防止)
- 火の通りにくい具材(人参など)に熱が通る
- フライパンでの総調理時間が短縮できる
- 放置できるので、その間に他の準備ができる
団子にしない「麺のほぐし方」とタイミング

乾麺(乾燥ブロック)タイプのインスタント焼きそばで「団子」になってしまう失敗は、主にフライパンの中での「ほぐし方」と「タイミング」のミスによって起こります。
このタイプの麺は、事前の下ごしらえは不要ですが、代わりに「麺が水分を吸って柔らかくなるタイミング」を見極めるのが最大のコツです。
乾麺を団子にしない調理ステップ
ポイントは「焦って触らない」ことと、「ほぐすタイミングを逃さない」ことです。
- 規定量の水と麺を火にかける
まず、フライパンにパッケージ記載の規定量の水(例:220ml)と、乾麺をそのまま入れ、火にかけます。この時点では、麺はカチカチなので無理に箸で崩そうとしないでください。麺が割れて短くなってしまいます。 - 沸騰後、麺が自然に柔らかくなるのを待つ
沸騰してくると、麺が徐々にお湯を吸って外側から柔らかくなり、自然にほぐれ始めます。(調理開始から約1〜2分程度が目安です) - 【最重要】麺がほぐれ始めたら一気にほぐす
麺が柔らかくなり、箸で触った時に抵抗なくスッとほぐれ始めたら、それがベストタイミングです。菜箸で麺全体を優しく持ち上げたり、空気を入れるようにしながら、一気にほぐしていきます。 - 水分が飛ぶ前にほぐし切る
この「ほぐし作業」は、フライパンに水分が残っている間(煮ている状態)に完了させる必要があります。水分が飛んで「炒める」工程に入ってからでは、麺同士がくっついてしまい手遅れです。
団子になる最大の原因
最も多い失敗は、「ほぐし始めるのが遅すぎること」です。水分がほぼ無くなり、麺にソースを絡める段階になってからほぐそうとしても、デンプンが糊化してくっついてしまい、味ムラのある「団子」ができてしまいます。
「水分がまだあるうちに、麺は完全にほぐし切る」と覚えておきましょう。
目指す食感による「ほぐし」の微調整
- もっちり派:水分が少し多めに残っている段階で早めにほぐし終え、麺にしっかり水分を吸わせる。
- 香ばしい(カリカリ)派:麺をほぐした後、水分が飛ぶまで少し待ち、麺の底面をフライパンに軽く押し付けるようにして「焼き目」をつけてからソースを絡める。
味が薄い時の「隠し味」と味付けのコツ

味がぼやける問題は、ソースの「入れ方」と「ひと工夫」で劇的に改善します。付属のソースをただ振りかけるだけでは、そのポテンシャルを引き出せません。
コツ1:ソースは「液体」にして「隠し味」を加える
付属の粉末ソースは、そのままフライパンに入れると高確率でダマになり、味ムラの原因になります。これを防ぐため、小さな器にあけ、あらかじめ「液体」にしておきます。
この時、ただの水で溶くのではなく、「料理酒 大さじ1」で溶くのがポイント。酒のアルコール分が麺の臭みを消し、米の旨味が加わります。
さらに、ここに「隠し味」を加えるのがプロの技です。
- オイスターソース(小さじ1):牡蠣の旨味成分(グルタミン酸など)が加わり、家庭ではなかなか出せない「コクと深み」が生まれます。最強の隠し味です。
- ウスターソース(大さじ1/2):野菜とスパイスの複雑な風味が加わり、ソースの香りがスパイシーで立体的になります。
- 醤油(数滴):香ばしさを引き立てます。
これらを事前に混ぜて「特製合わせ調味料」を作っておくことで、味が格段にレベルアップします。
コツ2:ソースは「2回に分け」先に「麺」にかける
ソースをフライパン全体に一度に回しかけると、水分の多い野菜やフライパンの底にソースが流れてしまい、麺に味がつく前に蒸発したり薄まったりしてしまいます。
ポイントは、準備した液体ソースの半分を、まず「ほぐした麺」に直接かけて絡めること。麺自体にしっかり味を染み込ませます。その後、全体を混ぜ合わせ、残りのソースを「鍋肌(フライパンのフチ)」から回し入れます。
ジュワッという音と共にソースが焦げ、香ばしい香りが立ち上ります。これがお店の味に近づける最後の「ひと手間」です。
プロ直伝!フライパンで香ばしく仕上げる「焼き」のコツ
乾麺タイプのインスタント焼きそばを屋台のように香ばしく仕上げるには、麺を「蒸し戻す」段階から「焼く」段階への移行が鍵となります。ここでは、水分を適切に飛ばし、麺にしっかりとした「焼き目」をつけるためのプロのコツをご紹介します。
麺の「焼く」タイミングと「香ばしさ」の作り方
前項で解説した通り、乾麺はまず規定量の水で「蒸し戻し」ながら丁寧にほぐします。この時に、ただ水分を飛ばすだけでなく、麺に香ばしい焼き目をつけることを意識しましょう。
- 水分がほぼ飛ぶまで「我慢して待つ」
麺をほぐし終え、フライパンの水分がほとんどなくなってきたら、ここが「焼き」の工程に移る合図です。この時、焦って何度も麺を動かさず、フライパンの底に麺が触れる状態を保ち、動かさずに中火で数秒間待ちます。これが香ばしい「焼き目」をつけるための最も重要なポイントです。 - 「焼き目」のメイラード反応を意識する
フライパンの熱が麺のデンプンや糖分に伝わり、「メイラード反応」という化学変化が起こることで、あの食欲をそそる香ばしい焼き色が生まれます。底面に軽く焼き色がついたら、一度全体を混ぜ、また広げて数秒待つ。これを繰り返すことで、麺全体に均一に香ばしさをまとわせることができます。(メイラード反応については、宝酒造のホームページでわかりやすく解説されています。気になる方はこちらのサイトをご確認ください。>参照:宝酒造「焼き色とメイラード反応」) - 水分を飛ばしきる意識を持つ
べちゃつきを防ぎ、香ばしさを引き出すためには、徹底的に水分を飛ばすことが重要です。麺をほぐしながら、そして焼き目をつけながら、残った水分を完全に蒸発させる意識で調理しましょう。湯気が立たなくなり、麺がキュッと引き締まった感覚になれば完璧です。
具材投入からソース、仕上げまでの流れ
麺にしっかりと焼き色と香ばしさがついたら、いよいよ具材とソースを投入し、仕上げに入ります。
- 肉を炒める(麺の隣で):麺をフライパンの端に寄せ、空いたスペースで豚肉を炒めます。豚肉の旨味が麺全体に広がり、コクが増します。
- 野菜(事前加熱済みの硬いもの)を投入:肉の色が変わったら、事前にレンジ加熱しておいた人参やキャベツの芯など、火の通りにくい野菜を加え、さっと炒め合わせます。これにより、野菜のシャキシャキ感を保ちつつ、麺との一体感を出します。
- ソース(1回目)を「麺に直接」絡める:前述の「特製ソース(液体)」の半分を、フライパンの「麺」に直接回しかけて絡めます。麺自体にしっかりと味を染み込ませることで、味のぼやけを防ぎます。
- 全体を混ぜ合わせる:ここで初めて、麺と具材全体を大きく混ぜ合わせます。ソースが均一に行き渡るように、手早く混ぜましょう。
- 野菜(葉物・もやし)を投入:キャベツの葉やもやしをここで加え、サッと混ぜ合わせます。熱が通りすぎるのを防ぎ、フレッシュな食感を残します。
- ソース(2回目)を「鍋肌から」投入し香りを立てる:残りのソースをフライパンの「鍋肌(フチ)」からジュワッと回し入れます。ソースが熱い鍋肌で焦げることで、香ばしい風味が立ち上がり、お店のような本格的な味わいになります。強火で一気に水分を飛ばしましょう。
- 仕上げの香りづけ:火を止める直前に、お好みでごま油を数滴垂らすと、香りが格段に引き立ち、食欲をそそる一品になります。
パッケージ指示 VS プロの技
従来の作り方と、今回ご紹介した「プロの技」で、どれだけ工程が違うのかを表にまとめてみました。この違いこそが、美味しさの差になります。
| 工程 | パッケージの指示 | プロの技 | 失敗回避のポイント |
|---|---|---|---|
| 1. 麺の下ごしらえ | 水と乾麺を同時投入 | 規定水で蒸し戻し、丁寧にほぐす | [団子対策] 水分が残る間に完全にほぐす |
| 2. 野菜準備 | 麺と同時に(生のまま)投入 | 電子レンジで事前加熱 | [べちゃべちゃ対策] 野菜の水分を先に抜く |
| 3. 炒め方 | 麺と野菜を一緒に「煮る」 | 麺の水分を飛ばし「焼き目」をつける | [香ばしさ] 触らずに待って焼き目をつける |
| 4. ソース準備 | 全体に粉末を振りかける | 液体ソースを事前混合 | [味ムラ対策] ダマを防ぎ、コクを足す |
| 5. ソース投入 | 全体に粉末を振りかける | 麺に先にソースを絡め、その後、鍋肌から追加投入 | [味ぼやけ対策] 麺に味を集中させ、香ばしさを出す |
実践!インスタント焼きそば(袋麺)の作り方|応用編
基本の作り方をマスターしたら、次はもっと手軽に作る「時短術」や、味のバリエーションを広げる「応用編」にも挑戦してみましょう。
基本を押さえたからこそできる、さらなる時短テクニックや、マンネリを解消するアレンジの世界をご紹介します。
レンジだけで完成!フライパン不要の時短術

「洗い物を最小限にしたい」「コンロがふさがっている」そんな時に大活躍するのが電子レンジ調理です。フライパン調理が「焼く」技術だったのに対し、レンジ調理は「茹でる(蒸し戻す)」技術になります。
ただし、ここで【最も重要な注意点】があります。
乾麺タイプのインスタント焼きそばをレンジ調理する場合、冷蔵(チルド)タイプの蒸し麺(水分大さじ1程度でOKなもの)の作り方を絶対に真似しないでください。
乾麺は麺自体を戻すために、フライパン調理と同じくらいの「まとまった水分(約200mlなど)」が必須です。これを「野菜の水分だけ」や「大さじ1の水」で調理しようとすると、水分が全く足りず、麺がカチカチのまま食べられなくなるという、取り返しのつかない大失敗につながります!
乾麺タイプは「焼く」のではなく、レンジで「茹でて戻し、湯切りして和える」という、カップ焼きそばを作る工程に近いイメージを持つことが成功のコツです。
乾麺タイプ専用!レンジ調理の基本ステップ
必要なのは「深めの耐熱容器(丼や耐熱ボウルなど)」です。浅いお皿では水がこぼれてしまいます。
- 容器に麺と水(またはお湯)を入れる
深めの耐熱容器に、乾麺を入れます。そこに、パッケージ記載の規定量の水(例:220ml)を加えます。※熱湯を使うと加熱時間が短縮できます。 - 具材(野菜)も加える
カットした野菜(キャベツ、人参、玉ねぎなど)も、麺と一緒に入れてしまいます。 - ラップをかけて加熱
ラップを「ふんわり」とかけます。(びっちり閉めると蒸気で破裂する危険があるため)
電子レンジ(600W)で、パッケージのゆで時間+約1〜2分(例:合計4〜5分)加熱します。 - 途中で一度ほぐす(加熱ムラ防止)
加熱時間の半分くらい(例:2分半)で一度取り出し、箸で麺を優しくほぐし、全体を混ぜます。※非常に熱いので火傷に注意してください。 - 麺が戻ったら「湯切り」する
加熱が完了し、麺が柔らかくなったら、残った余分なお湯(水分)を捨て湯切りします。この時、野菜から出た水分も一緒に捨てることで、味が薄まるのを防ぎます。 - ソースを和える
湯切りした麺と具材に、付属の粉末ソース(または特製液体ソース)を加え、手早く全体を混ぜ合わせれば完成です。
レンジ調理のデメリットと注意点
この方法は手軽ですが、フライパン調理とは仕上がりが全く異なります。
- 「香ばしさ」は出ない:最大のデメリットです。「焼く」工程がないため、屋台のような香ばしさは期待できません。
- 「ソース和え麺」風の食感:仕上がりは、フライパンで「焼いた」ものではなく、「茹でた」麺にソースを和えた、カップ焼きそばに近い食感になります。
- 加熱ムラのリスク:途中で混ぜても、フライパンのように均一に熱が通りにくく、麺の一部が硬く残ることがあります。
- 湯切りの火傷に注意:加熱後の容器や蒸気は非常に熱くなっています。湯切りの際は火傷に十分注意してください。
乾麺レンジ調理のコツ
具材(特に肉)は別で加熱する
豚肉などの生肉は、麺と一緒に加熱すると火の通りが不十分になる可能性があります。あらかじめ別の皿でレンジ加熱しておき、最後の「和える」工程で加える方が安全で美味しく仕上がります。
「香ばしさ」より「手軽さ」重視の時に
あくまで「フライパンが使えない時」「洗い物を極限まで減らしたい時」の時短術として割り切って活用するのがおすすめです!
おすすめ具材と美味しい投入タイミング

焼きそばの魅力は、冷蔵庫にあるものでアレンジできる手軽さにもありますよね。定番からちょっと意外な変わり種まで、おすすめの具材と、基本のフライパン調理(プロの技)の場合の投入タイミングをまとめました。
定番のおすすめ具材
- 肉類: 豚バラ肉(旨味と脂が最高!)、豚こま肉(節約に)、ウインナー(子供に人気)
- 野菜: キャベツ(食感)、もやし(ボリューム)、人参(彩り)、ピーマン(アクセント)、玉ねぎ(甘み)
- トッピング: 紅しょうが、青のり、かつおぶし、目玉焼き(王道!)
意外な「変わり種」具材(マンネリ解消)
いつもの味に飽きたら、ぜひ試してほしい具材たちです。
- チーズ: まろやかさとコクをプラス。火を止めてから予熱で溶かすのが◎。
- 納豆: 麺とよく絡み、発酵食品の旨味が加わります。盛り付け時に最後に乗せるのがおすすめ。
- キムチ: 豚肉と一緒に炒める「豚キムチ焼きそば」は定番アレンジ。炒めると酸味が飛び、旨味が増します。
- サバ水煮缶・ツナ缶: 手軽に魚の旨味をプラス。缶詰の油や水分はしっかり切ってから、肉の代わりに炒めてください。
節約・ボリュームアップ具材
「あと一品欲しい」「かさ増ししたい」時に役立つ具材です。
- ちくわ・かまぼこ:練り物から良い出汁が出ます。
- キャベツの芯:捨てずに薄切りにすれば、甘みのある立派な具材になります。
- もやし:言わずと知れた節約の王様ですね。
具材の投入タイミングとコツ
「プロの技(フライパン調理)」を前提とした、具材投入のベストタイミング一覧です。
| 具材 | 投入タイミング | コツ・注意点 |
|---|---|---|
| 豚バラ肉(定番・肉) | ステップ3(麺を焼いた後、横で) | 脂が旨味になる。カリッと焼く。 |
| キャベツ(定番・野菜) | ステップ2(事前レンジ加熱) | 芯は薄切り、葉はざく切りに。火を通しすぎない。 |
| もやし(定番・野菜) | ステップ4(仕上げ直前) | シャキシャキ感を残すため、予熱で火を通す程度に。 |
| 人参(定番・野菜) | ステップ2(事前レンジ加熱) | 火が通りにくいため、薄い短冊切りにし、必ず事前加熱。 |
| キムチ(変わり種) | ステップ3(肉と一緒に炒める) | 炒めることで酸味が飛び、旨味が増す。 |
| チーズ(トッピング) | ステップ4(火を止めてから) | 予熱で溶かす。 |
| 納豆(トッピング) | 盛り付け時(最後) | お好みで。よく混ぜてから乗せる。 |
| ツナ缶(変わり種) | ステップ3(肉の代わり) | 油(または水気)をしっかり切ってから炒める。 |
定番から変わり種まで人気アレンジレシピ3選
基本の作り方に慣れたら、いつもと違う味付けや食べ方にも挑戦してみませんか?私がよくやるアレンジをご紹介します。
アレンジ1:オイスターソースで味付け「ゴーヤチャンプルー風焼きそば」
付属の粉末ソースを使わず、オイスターソースと醤油で味付けする上級者向けのアレンジです。ゴーヤの苦味がアクセントになり、夏にぴったりですよ。
コツ:ゴーヤは薄切りにし、塩もみして水洗いすることで苦味が和らぎます。豚肉と下ごしらえしたゴーヤを炒め、麺と合わせて調味料(オイスターソース小さじ1.5、醤油小さじ1、酒小さじ1など)で仕上げます。最後に溶き卵を回し入れても美味しいです。
アレンジ2:食パンでOK!「焼きそばポケットサンド」
焼きそばパンを、4枚切りなどの厚切り食パンで手軽に再現。見た目も可愛く、ランチやお弁当にもぴったりです。
ポケットサンドのコツ
作った焼きそばは粗熱をとってからパンに詰めるのが最大のコツです。熱々のままだとパンが蒸気でふやけてしまいます。麺をキッチンバサミで短く切っておくと詰めやすくなりますよ。忙しい朝のお弁当作りにも役立ちます。
アレンジ3:ご飯と合体「めちゃ簡単そばめし」
焼きそばとご飯を一緒に炒める、関西発祥の定番アレンジ。麺はあらかじめ袋の上から手で細かく砕いておきます。フライパンで具材を炒めた後、ご飯(温かいご飯より、冷やご飯の方がパラッと仕上がります)と砕いた麺を同時に加え、ほぐしながら炒めると均一に混ざりやすいです。
冷めた焼きそばの美味しい温め直し方
作りすぎて翌日に持ち越した焼きそば。冷蔵庫でカチカチに固まって、レンジで温めても硬いままほぐれない…そんな経験はありませんか?
これは麺のデンプンが冷えて「老化(レトロ化)」し、硬くなってしまうのが原因です。でも、簡単な裏技でモチモチ食感を復活させることができます!
カチカチ焼きそばの復活術(レンジ編)
- 固まった麺全体に「調理酒(大さじ1程度)」を回しかけます。
- 麺を箸で軽くほぐします。(この時点ではまだ硬くても大丈夫です)
- ふんわりとラップをかけ、電子レンジで通常通り温めます。
たったこれだけで、アルコールと水分が固まったデンプンを「再糊化(さいこか)」させ、麺がほぐれて再び「モチモチ」の状態に戻ります。水よりお酒を使う方が、風味も良く仕上がるのでおすすめですよ。
フライパンでの温め直し方
香ばしさを復活させたいなら、フライパンでの温め直しもおすすめです。
フライパンに少量の油(ごま油がおすすめ)をひき、固まった焼きそばを入れます。ここでも「調理酒(大さじ1)」を振りかけ、蓋をして弱火〜中火で「蒸し焼き」にします。水分が飛んでくると、底の部分が再び「焼かれ」て、レンジとは違う香ばしさが戻ってきますよ。
インスタント焼きそば(袋麺)の作り方|総まとめ
今回は、インスタント焼きそば(袋麺)の作り方について、失敗しないための基本のコツから応用編までを詳しくご紹介しました。
多くの失敗の原因は「水分」にあります。べちゃべちゃになるのも、味が薄くなるのも、野菜や麺の水分管理がうまくいっていないからなんです。
この3つのポイントを意識するだけで、いつものインスタント焼きそばが、まるでお店の屋台で食べるような香ばしい仕上がりに激変します。
おさらい!プロの技 3つのポイント
- 「野菜はレンジで事前加熱」して余分な水分を飛ばす!
- 「麺は水分が残る間に」素早くほぐして団子を防ぐ!
- 「水分を飛ばしきってから」焼き目をつけて香ばしさを出す!
基本の「焼き」をマスターするも良し、忙しい日は「レンジ(茹でて湯切り)」で手軽に済ませるも良し。あなたのライフスタイルに合わせて、最適な作り方を見つけてみてくださいね。
少しの工夫で、いつもの袋麺がごちそうに変わります。ぜひ、ランチや夕食で試してみてください!



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